おおさきエフエム放送

特定非営利活動法人おおさきエフエム放送

特定非営利活動法人おおさきエフエム放送（通称: OCR FM835）は、宮城県大崎市、遠田郡涌谷町、美里町にある一部地域を対象とした超短波放送（FM放送）を行う特定地上基幹放送事業者です。2013年に開局し、宮城県初の特定非営利活動法人によるコミュニティ放送局として地域に根ざした活動をしています。愛称の「OCR」は「大崎コミュニティラジオ」を意味しています。

開局の背景と初期の活動

この放送局の起源は2010年にさかのぼり、当時の有志により「おおさきFM放送局設立発起人会」が設立され、ミニFM「飛夢」というラジオ放送が運用されていました。2011年には、東北地方太平洋沖地震を受けて、大崎市に臨時災害放送局の免許が交付されました。このような背景の中で、2012年には特定非営利活動法人おおさきエフエム放送が設立の認証を受け、翌年には正式に開局に至る運びとなりました。

音声メディアの役割と地域活動

おおさきエフエム放送は、災害時における地域の情報提供を目的とし、大崎市や周辺町と協定を結ぶなど、地域住民の安全を守るための活動も行っています。放送エリアは大崎市や美里町、涌谷町の一部であり、これらの地域にとって重要な情報源として機能しています。また、放送内容は自社制作の番組が多数あり、地元の音楽や情報、イベント情報などを積極的に発信しています。

インターネット配信も行っており、FM++を利用したオンラインリスニングが可能です。ただし、自社制作の番組以外では「ミュージックバード」を放送することで、さまざまな音楽ジャンルを届ける取り組みも行っています。

放送局の移転と発展

開局当初、放送局は大崎市古川七日町に所在していましたが、2019年に大崎市三本木の新しい庁舎に移転しました。この移転により、より多くのリスナーにサービスを提供することが可能になりました。その後、2021年4月1日に愛称を「OCR FM835」に変更し、地域密着での放送スタイルをさらに強化しました。

主な番組とリスナーとのコミュニケーション

おおさきエフエム放送には、多様な自社制作番組があります。例えば、平日朝7時30分から放送される「朝のいのちゃんセレクション」や、「いのちゃんのお便りだけが頼りです」などがあります。また、特別イベントや地域に関連した番組も多く、リスナーとのコミュニケーションを大切にしています。

放送を通じて、地域の情報や音楽を推進し、リスナーが参加できる場を提供することで、地域社会に貢献し続けています。

今後の展望

おおさきエフエム放送は、地域のニーズに応じた番組編成を行い、より多くのリスナーに寄り添う存在であり続けることを目指しています。災害時における安全な情報の提供や地元文化、イベントの周知を通じて、地域社会の絆を深める活動を続ける意向です。

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