おごってジャンケン隊

『おごってジャンケン隊』について

『おごってジャンケン隊』は、現代洋子が描いた漫画で、1997年から1999年および2001年から2002年にかけて『ビッグコミックスピリッツ』で連載されました。本作は、有名芸能人やスポーツ選手、作家などが推薦する飲食店を訪れ、その推薦者と実際に対談を行うというノンフィクション形式が特徴です。漫画とともに、食の楽しみを持ち味にした内容が展開されています。

この作品の企画は、元々「有名人お薦めのレストランガイド」というアイデアからスタートしました。対談は、実際の飲食店で行われ、店名や住所、連絡先などが原則公開されます。ただし、松嶋菜々子や小学館社長の相賀昌宏がゲストの際は、特別な理由から店舗情報が非公開にされることも。対談の相手には、時にはフジテレビ系『ポンキッキーズ』のキャラクター、ガチャピンやムックも登場します。

自腹で支払う飲食代

本作の最大の特徴は、毎回のエピソードの最後に行うジャンケンの結果により、対談に参加したメンバーがその日の飲食代を賭けるという点です。その結果、負けてしまった一人は、その飲食代を自腹で支払わなければなりません。驚くべきことに、領収書を受け取ることは許可されておらず、飲食代の処理が非常に厳しいという設定があります。これが作品に「領収書不可の自腹お食事コミック」というサブタイトルをもたらす所以です。

この「負けたら全て自腹」というスタイルは、テレビ番組『ぐるぐるナインティナイン』の「グルメチキンレース・ゴチになります!」などに影響を与え、多くのフォロワーを生むこととなりまして、漫画の中で一度も経費処理がされない厳しさは、他の番組と比べても際立っています。連載中に最も多くの自腹を支払ったのは第29回の高橋源一郎で、その金額は109,430円に及びました。

一時休載と復活

1999年には、現代洋子が妊娠したことから連載が一時休止されました。しかし、2001年に復活し、隔週連載として続きましたが、2002年には再度妊娠したため、連載は終了してしまいました。

社長DEジャンケン隊

その後、現代の第二子の産休が明けた2004年から2006年1月までの期間に『社長DEジャンケン隊』が『ビッグコミックスペリオール』で連載されました。こちらは、ゲストが「社長」に限定され、実業家がほぼ同義な形でゲストとして登場します。基本的には、旧作『ジャンケン隊』と似たスタイルや内容が維持されます。

まとめ

『おごってジャンケン隊』は、芸能人が推薦する飲食店での対談と、飲食代を賭けたジャンケンというユニークな構成で、読者に楽しい食の冒険を提供しました。これにより、漫画の枠を超えた新しい体験を提供することができ、多くの人気を集めました。

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