おしゃべり横丁ABC

おしゃべり横丁ABC（おしゃべりよこちょうエービーシー）

朝日放送ラジオ（現在のABCラジオ）で、1975年（昭和50年）3月31日から1979年（昭和54年）3月30日までの4年間、平日の午後に放送されたラジオ番組。

放送時間

月曜日から金曜日まで、午後4時から午後5時までの1時間枠で編成された。

出演者

メインパーソナリティは、当時朝日放送のアナウンサーであった乾龍介が務めた。アシスタントとしてフリーアナウンサーの唐川満知子が出演した。

番組概要

本番組がスタートした1975年春の改編は、それまで主に録音番組や小規模な生放送で構成されていた朝日放送ラジオの午後帯に抜本的な改革をもたらし、ワイド番組中心の編成へと転換を図る一環として行われた。同日の午後2時には2時間のワイド番組「歌謡曲ぶっつけ本番」がスタートしており、「おしゃべり横丁ABC」は、その後に続く1時間枠のワイド番組として誕生した。

日替わりでタレントがパーソナリティを務めた「歌謡曲ぶっつけ本番」とは異なり、「おしゃべり横丁ABC」では乾龍介アナウンサーが固定のメインパーソナリティを務めた。番組の特色は、乾による、親しみやすくも洗練された語り口によるトークを軸に、リスナーから寄せられるハガキやお便りを紹介する時間を設け、聴取者との双方向のコミュニケーションを重視した点にある。また、日々の暮らしに役立つ生活情報、最新のニュース、天気予報、そして近畿各地の交通情報なども随所に織り込まれ、情報番組としての側面も持ち合わせていた。

このように、乾龍介という個々のパーソナリティの魅力と人柄が前面に出た、パーソナリティ色の強い番組として、多くのリスナーに支持された。番組開始当初は「花と龍介 60分」というサブタイトルが付けられていた時期もあり、これがアシスタントの唐川満知子の愛称が「お花ちゃん」となるきっかけにもなったというエピソードが残っている。

「おしゃべり横丁ABC」は丸4年間放送が続き、1979年3月に終了した。メインパーソナリティを務めた乾龍介は、この番組で見せた親しみやすいパーソナリティとしての手腕が高く評価され、番組終了直後の同年4月からは、同局が満を持して開始したテレビの大型朝ワイド番組「おはよう朝日です」の初代総合司会に抜擢されることとなった。

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