おじゃまします市町村街かどクイズ

おじゃまします！市町村街かどクイズ

「おじゃまします！市町村街かどクイズ」は、1986年4月から2021年3月まで放送されていた千葉テレビのクイズ番組である。全国的にも珍しい地域密着型のクイズ番組として、多くの視聴者に親しまれてきた。

番組の概要と歴史

この番組は、千葉県内の市町村を訪れ、そこで開催されているイベントや名所を背景に一般の住民にクイズを出題する形式で進行された。1986年から2002年までの間、番組は「おじゃまします！街角クイズ」というタイトルで放送されており、千葉県の広報番組的な役割を果たしていた。この期間、正月には特別版も制作され、当時の千葉県知事やアナウンサーが出演していた。

2007年に番組は「おじゃまします！市町村街かどクイズ」として再スタートしたが、制作は千葉県市町村振興協会が担当し、これ以降は特別版や再放送が行われなくなった。通常はCMなしで15分間の放送が実施され、クイズの難易度は市町村に関連した知識や歴史に基づいていた。多くの問題は三者択一で、2007年の復活以降は常に選択肢の1番が正解となるスタイルが採用された。

クイズ形式と参加者

市町村にちなんだ問題が出題される中、視聴者は番組に「準レギュラー」として参加することもできた。また、クイズに正解した参加者には特製のクオカードや付箋が贈呈された。以前はテレホンカードやハンカチがプレゼントされていたが、これらは番組の進化に伴い変化していった。放送時間が20分だった頃は、視聴者の手紙を紹介するコーナーや「宿題クイズ」と呼ばれる新たなクイズが用意され、視聴者が参加できる機会もあった。

番組の変遷

番組はその放送スタイルを時間とともに変えていった。「今週のボツ」というコーナーでは、放送で使用されなかった参加者の映像が流され、視聴者にユーモラスな時間を提供していた。2007年の再開以降にこのコーナーは「今週のSUB」と改名し、新たなBGMテーマと共に親しまれるようになった。しかし、4月の広報費の確定が遅れるため、年に数回の休止が発生することもあった。

特別な出来事と番組の終焉

2018年9月21日、番組は500回の放送を達成し、大規模な節目を迎えた。その後、新型コロナウイルスの影響を受け、2020年からは一般参加者を招かなくなり、司会者が市町村の情報を独自に伝える形式に変更された。2021年3月26日の放送をもって、約35年間の放送の幕を閉じ、後続の番組として「市町村てくてく散歩」がスタートした。この新番組は、地域の魅力を紹介する内容ではあるものの、クイズ要素は省かれ、形式も全く異なるものとなった。これにより、「おじゃまします！市町村街かどクイズ」は千葉テレビの歴史に新たな足跡を残したのである。

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