クオカード

クオカードについて

概要

クオカードは、住友商事グループの傘下にある株式会社クオカードが発行する汎用型のプリペイドカードです。このカードは、鹿に由来するラテン語「QUO」から名付けられており、「〜するところ」を意味します。略称は「クオカ」として親しまれています。

カードのサイズは日本の磁気カードと同じ、縦85mm×横57.5mmです。クオカードはコンビニエンスストア、飲食店、ガソリンスタンド、ドラッグストア、書店など、幅広い店舗で利用できるため、便利な決済手段として多くの需要を集めています。また、カードのデザインも多様で、地域特有のデザインや懸賞の景品としても利用されています。近年の電子マネー拡大にも関わらず、クオカードはその独自の魅力で人気を持ち続けています。

株式会社クオカードは1987年に設立され、2年後には消費税導入に伴い小銭のやりとりをスムーズにすることを目的に、プリペイドカードシステムの開発に取り組みました。1989年にはセブン-イレブンと契約を交わし、セブン-イレブンカードを発行し、その後1995年に全国共通カードへと進化し、クオカードと名付けられました。

券種

クオカードには5000円券や10000円券などのプレミアム券があり、主にコンビニエンスストア等で購入できます。特に初期には3000円券もプレミアム付きで販売されていました。また、設定金額（1〜999円および2001〜2200円）を自由に変更できる「フリーバリューカード」もあり、特例として570円券や640円券なども存在します。

悪用防止対策

クオカードには悪用防止対策が施されています。たとえば、コンビニエンスストアで発行される際には、仕入れ時には使用できない状態であり、販売時に販売員の手で有効化される仕組みです。過去には偽造カードの問題が発生し、一時的に高額カードの販売が中止されることもありました。現在、2005年以前に発行された高額券は使用停止となり、交換手続きを経て再利用可能となります。

店舗限定プリペイドカード

クオカードの仕組みを活用した店舗限定のプリペイドカードも展開されています。セブン-イレブンやローソン、ファミリーマートなどで実施される懸賞や販促活動の一環で、専用のプリペイドカードが発行されます。これらは一般的に「クオカード」とは呼ばれず、各店舗固有の名称で扱われています。

QUOカードPay

2019年、株式会社クオカードはQR・バーコード決済サービス「QUOカードPay」を始めました。これは、贈与目的の特化したサービスであり、受取側はアプリなしでブラウザで利用可能としています。この決済方法は、一般的なQRコード決済とは異なり、加盟店舗が限られていますが、幅広く普及しつつあります。発行手数料は発行額の6%（税別）であり、1円単位での購入が可能です。特に、企業や自治体向けの特別仕様も用意されています。

QUOカードPayアプリ

QUOカードPayには専用のアプリがあり、AndroidやiOSで利用できます。このアプリでは、ブラウザでは行えない機能（複数の残高を合算したり、利用履歴を確認するなど）を提供しています。

主な加盟店

クオカードは多くの店舗で利用可能ですが、一部の店舗では使用できない場合もあります。主な加盟店には、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、デニーズ、書店などがあり、その幅広い利用範囲が特徴的です。また、旧「セブン-イレブンカード」も同じように請求されます。クオカードは、日常生活で便利に利用できる電子決済の一形態として、多くの人に親しまれています。

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