おとぎ話みたい

映画『おとぎ話みたい』の詳細

『おとぎ話みたい』（英題：Like A Fairy Tale）は、日本の青春映画であり、監督と脚本を務めたのは山戸結希です。この映画は、静かな田舎の高校を舞台に、しほという少女と彼女の社会科教師・新見との淡い恋心を描いています。物語は、しほの成長とともに彼女の内面の葛藤を深く掘り下げていきます。

物語の構成

本作の特徴的な点は、恋愛ドラマとバンド「おとぎ話」のライブ映像が交互に展開される点です。この2つの要素が絶妙に絡み合い、観客を引き込む魅力を生み出しています。しほと新見先生の関係は、青春の甘さと切なさが交錯する展開を見せ、観る人の共感を呼び起こします。一方、ライブシーンでは、音楽が物語にさらなる色彩を加え、感情を高めていきます。

公開と評価

本作は2013年4月にMOOSIC LAB で初公開され、その際にグランプリを含む三冠を受賞。その後、2014年12月には再編集された「完全版」が公開され、テアトル新宿での動員記録を更新しました。この記録は、実写・レイトショー公開作品としては13年ぶりのものです。また、2015年には第24回日本映画プロフェッショナル大賞のベスト10にランクインし、6月には英語字幕入りの「インターナショナルバージョン」も登場しました。

2016年6月には『おとぎ話みたい 〜LIVE FOREVER Ver.〜』として、DVDとブルーレイがリリースされることが発表され、多くのファンに支持されました。

キャスト

本作では高崎しほ役を趣里が演じ、新見先生役には岡部尚がキャスティングされています。他にも河西さん役を小林郁香、杉本さん役を井土紀州が務め、通りすがりのお姉さん役には寺嶋由芙、駆け抜ける女の子役には椎名琴音が出演しています。また、映画音楽を担当するバンド「おとぎ話」も出演し、印象的なサウンドトラックを提供しています。

スタッフ

制作陣も魅力的で、原作、監督、脚本を手掛けた山戸結希をはじめ、音楽を担当した「おとぎ話」など、才能あるクリエイターが集結しました。撮影は今井孝博が務め、美術デザインには井上心平と松原夏子、編集には平井健一が関わりました。さらに、振付やダンス指導をKaoRiが担当し、キャストのパフォーマンスに華を添えています。

音楽

本作の劇中曲には、光の涙やGALAXY、ピーターラビット、superstarなど、多彩な楽曲が使用されています。これらの楽曲は物語の感情を豊かにし、登場人物たちの心情に寄り添うものとなっています。

まとめ

『おとぎ話みたい』は、ただの青春映画にとどまらず、音楽と恋の交錯によって新たな表現を試みた作品であり、観る人に多くの感動をもたらす優れた映画です。物語の中で描かれるテーマやキャラクター、音楽の入口として、視覚的にも聴覚的にも魅力満載な一作となっています。

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