おはよう、いばら姫

おはよう、いばら姫

『おはよう、いばら姫』（Good Morning, Little Briar-Rose.）は、森野萌による日本の漫画作品。講談社の『デザート』にて2015年から2017年まで連載されました。全6巻で完結しています。

あらすじ

高校生の美郷哲は、進路を巡って父親と対立し、家政婦紹介所を通じて空澤家の家政夫としてアルバイトを始めます。そこで出会ったのは、屋敷にひっそりと暮らす少女、空澤志津でした。

哲は志津に惹かれていきますが、彼女は霊に取り憑かれやすい特殊な体質を持っていました。志津の体には、様々な霊が入れ替わり現れ、その度に性格や言動が変わってしまいます。ある時には、志津の体を借りたハルミチという男性が現れ、哲に衝撃的な告白をします。戸惑いながらも、哲は志津の抱える問題と向き合い、彼女を守ろうと決意します。

志津の憑依体質には、空澤家の過去も深く関わっていました。志津の曽祖父である志信は、志津を守るために奔走し、協力者たちと協定を結びます。哲は、志津や志信、そして志津に憑依する霊たちとの交流を通して、成長していきます。

物語は、哲と志津の関係を中心に、周囲の人々との絆や葛藤を描きながら進んでいきます。哲は、幼馴染の上野千尋との再会や、家族との関係を通して、自身の過去と向き合い、未来への希望を見出していきます。

登場人物

美郷 哲（みさと てつ）：本作の主人公。高校3年生。家政夫として空澤家でアルバイトをしています。家事全般が得意で、手先も器用。サッカー好きですが、オカルトは苦手。
空澤 志津（からさわ しづ）：本作のヒロイン。19歳。憑依体質で、様々な霊に取り憑かれています。普段は無気力で口数が少ないですが、憑依されると性格が大きく変わります。
ハルミチ：志津の体を守るための協定に加入している男性。志津に憑依して現れます。明朗快活で、スキンシップが多い。
空澤 志信（からさわ しのぶ）：志津の曽祖父。志津の憑依体質を案じ、協力者たちと協定を結んでいます。
みれい：志津に憑依する霊の女性。男性好きで、SNSを利用しています。
カナト：志津に憑依する小学生の少年。
美郷 涼（みさと りょう）：哲の妹。中学3年生。
美郷 鈴（みさと すず）：哲の妹。小学生。
空澤 早苗（からさわ さなえ）：志津の母親。
上野 千尋（うえの ちひろ）：哲の幼なじみ。サッカー部部長。
浜崎 ダニエル、宮窪（みやくぼ）：哲のクラスメイト。

書誌情報

森野萌『おはよう、いばら姫』講談社〈KC デザート〉、全6巻
2015年4月13日発行、ISBN 978-4-06-365813-2
2015年9月11日発行、ISBN 978-4-06-365832-3
2016年2月12日発行、ISBN 978-4-06-365855-2
2016年7月13日発行、ISBN 978-4-06-365871-2
2017年1月13日発行、ISBN 978-4-06-365892-7
2017年7月13日発行、ISBN 978-4-06-365914-6

外部リンク

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