おはようスタジオ

『おはようスタジオ』のあらまし

『おはようスタジオ』（通称: おはスタ）は1979年から1986年にかけて東京12チャンネル（後のテレビ東京）で放送されていた平日朝の情報番組です。この番組は、子供たちに向けた多様な情報やエンターテインメントを提供し、そのスタイルが後の『おはスタ』に影響を与えました。

司会と構成

番組の司会は「志賀ちゃん」として知られる志賀正浩が務めていました。彼と共に番組を支えたのが、初期の女性アシスタント、竹谷英子でした。竹谷は1984年に降板した後、さまざまなタレントたちがその役割を引き継ぎました。番組のコーナーは毎日異なるテーマで構成され、視聴者の興味を引く内容であったことが特徴です。

番組の内容

『おはようスタジオ』は、ゲストにアイドルやタレントを招くスタイルや、全国の視聴者の子供たちと電話をつないでのやり取りなどを行いました。特に新人アイドルを紹介する「おはようさわやかさん」や、毎週出演する形での「今週の歌」というコーナーも人気を博しました。特に、チェッカーズが番組内で行った生演奏は大きな話題となり、その後のブレイクにつながりました。

朝の時間帯には多くの小中学生たちが番組を観るために集まり、オープニングセレモニーでは東京タワーからの映像が印象的でした。収録スタジオが狭かったため、様々な工夫を凝らして広さを見せる演出が行われていました。

秒と変遷

『おはようスタジオ』の放送開始当初の時間は7時30分からの枠でしたが、視聴者からの要望を受けて7時に繰り上がることになりました。それにより、通学時間と重なることなく、多くの子供たちに支持されるようになりました。番組は次第に子供向けの情報番組へとシフトし、主婦向けのコーナーは他の形式に変更されていきました。

特に、「台本のないおはスタ」という企画では、当日決定した内容で自由に進行することもあり、子供たちの人気を集めました。東京放送（TBS）で放送されていた『ザ・モンキーズ・ショー』が人気を集めると、そのメンバーへのインタビューや招致も行いました。

最終回とタイムカプセル

1986年の最終回では、一般の観客や歴代の女性司会者を招待し、志賀が心の内を語る感動的なシーンもありました。この際、放送されたメッセージには番組終了への想いが込められており、その後のたくさんの思い出と共に視聴者の心に残っています。また、番組ではタイムカプセルも作成され、その内容が20年後に開封されるという特番も放送されました。これは、番組当時に子供たちが将来に向けての夢を込めて品物を納めたもので、その後の放送が今なお語り継がれているのです。

音楽とレコード

番組では多くの楽曲も作られ、例えば「わんぱく宣言」などはヒットを記録しました。その他、志賀正浩が関わった楽曲は今もなお多くのファンに親しまれています。これらの楽曲が持つ懐かしい思い出は、当時の視聴者にとっても色あせることがありません。

まとめ

『おはようスタジオ』は、ただの情報番組以上の存在で、多くの子供たちの朝に楽しいエンターテインメントを届けていました。その独自のスタイルやコーナーは、後の『おはスタ』にも引き継がれ、今もなお、日本の朝を彩り続けているのです。

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