志賀正浩

志賀正浩：多才なエンターテイナーの軌跡

志賀正浩（しが まさひろ）は、1947年9月13日生まれの日本のタレント、テレビ司会者、そして実業家です。彼は音楽プロダクションである株式会社ポルマーニの代表取締役社長を務める一方で、フォークグループ「フォー・セインツ」のメンバーとしても活動しています。本名は宮川昌浩（みやがわ まさひろ）といい、東京都出身で成蹊大学を卒業しています。

「志賀ちゃん」として親しまれた時代

1980年代前半、志賀はテレビ東京系の番組「おはようスタジオ」で「志賀ちゃん」として広く親しまれ、その子供のような動作と無邪気な司会ぶりで人気を博しました。

音楽活動

「フォー・セインツ」は、カレッジフォークが全盛だった1968年に「小さな日記」でデビュー。宮川昌浩名義で志賀も参加していました。1972年にグループが解散した後、彼は「フォークローバース」を結成し、「冬物語」で再び注目を集めます。その後、志賀はかねてから希望していたDJや司会の道へと進み、80年代を中心にラジオやテレビで活躍しました。

担当番組には、「ザ・パンチ・パンチ・パンチ」（ニッポン放送）、「ミュージックキャラバン」（TBSラジオ）、「生テレビ！東京探検」（テレビ東京）、「おはようスタジオ」（テレビ東京）などがあります。また、「いい旅、ときめき本線」（フジテレビ）などのクイズ解答者や旅番組の案内人も務めました。

「おはようスタジオ」では、「わんぱく宣言」「おんどピコピコ」「いち、にの、さんでI LOVE YOU/世界で今一番」といったレコードも発売。「わんぱく宣言」は、局地的ではありますが、推定通算10万枚近くを売り上げ、当時のレコード会社（東芝EMI）から推定5万枚時点でヒット賞を受賞しました。また、「おんどピコピコ」は、「テクノ歌謡」のオムニバス盤にも収録され、再評価されています。

「おはようスタジオ」の司会に就任する前には、同時期にスタートする裏番組「ズームイン!!朝!」のリポーターのオファーもあったそうですが、志賀はこれを断り、「おはようスタジオ」の司会を7年余り務め上げました。

現在の活動と「フォー・セインツ」の再始動

現在、志賀は関西ローカルの番組を含めてテレビやラジオへの出演はしていませんが、結婚式を中心に司会業を続けています。また、自社プロダクションにてミュージシャンやパーソナリティのマネジメントも行っています。東京の運転免許試験場では、安全運転啓蒙ビデオのナビゲーターとして彼の姿を見ることができます。

株式会社ポルマーニという社名には、「これからも音楽業界で食べていくなら『アルマーニを着て、ポルシェに乗ろうぜ』ってぐらいの気概をもってやろう」という思いが込められています。

2008年には、「たてながHAMA大国」（テレビ神奈川）にMCとして出演していた縁から、「tvk NEWSハーバー」（テレビ神奈川）にて12年ぶりに同局に出演。NHKの『80年代フォークロック大全集』への出演や、『オールナイトニッポン40周年記念コンサート』（渋谷公会堂）、吉祥寺商店街のテーマソング『この街で』のリリースを通して、「フォー・セインツ」が再始動したことを明かしました。この再始動には、メンバーであった上原徹（フジパシフィック音楽出版社長）の力が大きかったようです。

また、志賀は過去に5回の入院を経験し、網膜剥離の影響で左目を失明していたことも告白。「健康」と書かれた色紙を手に、「40年ぶりに再結成って言いますけど、SPEEDの数年の再結成とはワケが違いますよ。」「やんちゃな自分も大人になりました。」とユーモアを交えて語りました。

2016年には、テレビ東京の特番「モヤモヤ映像廃棄センター～こんなVTR新社屋に持って行けません～」に、「おはようスタジオ」の録画番組を寄贈するために登場。自身の番組の熱気に改めて感心している様子でした。

志賀正浩は、その多才な才能と音楽への情熱で、これからも多くの人々に感動と笑顔を届けてくれることでしょう。

もう一度検索