おめで隊

おめで隊（おめでたい）について

おめで隊は、1986年10月に萩本欽一の司会するTBSのバラエティ番組『ドキド欽ちゃんスピリッツ』内で結成されたユニットで、その後、浅井企画からデビューを果たしました。主に、誕生した経緯やメンバーのプロフィール、音楽活動を詳しく見ていきましょう。

結成の背景

1986年、当時の日本のエンターテインメントシーンはアイドルブーム真っ只中でした。おめで隊も、その流行に乗る形で誕生しました。特に、当時人気絶頂のアイドルグループ「少年隊」を意識したスタイルが特徴です。萩本欽一がマネジメントや企画を担当し、メンバーの個性を活かした活躍を見せました。

メンバー構成

おめで隊のメンバーは、正木慎也（いんき君）、中村亘利（とうちゃん）、奈津あつし（おかし君）の3人で構成されています。正木と中村は当時、少年忍者のメンバーであり、奈津は全13人の原宿ホコ天パフォーマンス軍団「時代錯誤」の元メンバーでした。このように、メンバーにはそれぞれのバックグラウンドが存在し、異なる活動歴を持っていたことが特色です。

• - 正木慎也（いんき君）: 少年忍者のメンバーであり、グループ内ではパロディ的な役割を担っています。
• - 中村亘利（とうちゃん）: 同じく少年忍者のメンバーで、彼もまた特徴的なキャラクターを演じることで魅力を引き出していました。
• - 奈津あつし（おかし君）: ジャニーズには所属せず、浅井企画にて活動していました。彼は後に「佐藤あつし」と改名し、松原桃太郎（松原ひとし）とのコントコンビ「まんもす・まんもす」としても注目されることになります。

音楽活動

おめで隊は、1987年2月21日にシングル『悲しきエクササイズ』をリリースしました。この楽曲は、作詞を川村真澄、作曲を椎名和夫が手掛け、アイドルらしい明るくキャッチーなメロディが特徴です。リリースされた当時、タイトルと歌詞が話題を呼びました。

自己紹介の特徴

グループの自己紹介は非常にユニークで、当時のアイドルグループ「少年隊」を意識した内容でした。「俺、ニッキじゃなくて、いんき!　俺、ヒガシじゃなくて、とうちゃん!　俺、カッちゃんじゃなくて、とうちゃん!　3人揃って、おめで隊！」といったセリフが特徴的で、観客や視聴者に親しまれる要因の一つとなっていました。

解散とその後の活動

おめで隊は結成から数ヶ月後の1987年に解散しましたが、メンバーはそれぞれ新たな道を歩みます。正木はその後「忍者」というグループに再デビューし、中村は「CHA-CHA」のメンバーとして活動を続けました。奈津はコントコンビとして新たなステージに挑むなど、各自がそれぞれの分野での活躍を見せることとなります。

おめで隊は、その独自のスタイルと個性的なメンバーによって、短期間ながらも日本のエンターテインメントシーンに一石を投じた存在でした。

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