おもいっきり中学時代

『おもいっきり中学時代』は、1985年4月2日から1990年3月17日までNHK教育テレビジョンで放送されていた、中学生を対象とした学校放送番組（教科：特別活動）です。この番組は、中学生が抱える様々な問題や関心事をテーマに、スタジオに集まった中学生たちが意見を交わし合うというスタイルで展開されました。

放送開始と番組概要

1984年12月29日にパイロット版が放送された後、1985年4月よりレギュラー放送が開始されました。放送時間は、ほとんどの期間において土曜日の午前11時30分から12時まででしたが、最初の2回のみは再放送枠である火曜日の午後5時30分に放送されました。番組内では、司会者とリポーターが中学生たちの議論をサポートし、テーマに関する理解を深める役割を果たしていました。

番組の特徴

この番組の最大の特徴は、中学生自身が主体的に参加し、意見を交換し合う点にありました。学校生活や友人関係、将来の夢など、中学生にとって身近なテーマが取り上げられ、同世代の生徒たちがどのように考え、感じているのかを知る貴重な機会となりました。また、番組を通じて、中学生たちは自身の意見を表現する力や、他者の意見を尊重する態度を養うことが期待されました。

受賞歴

『おもいっきり中学時代』は、その教育的な貢献が評価され、第28回児童福祉文化賞にて文化奨励賞を受賞しました。この受賞は、番組が中学生の健全な成長を支援する上で大きな役割を果たしたことを示しています。

出演者

番組には、以下の司会者とリポーターが出演していました。

司会

兵藤ゆき
山本浩
吉川精一
井鍋正良
杉本泰夫

リポーター

近藤美香
柿沼紫乃

関連情報

番組に関する参考文献として、司会を務めた兵藤ゆきが執筆した『NHKおもいっきり中学時代』（大和書房、1987年1月25日）があります。

また、前身番組として『中学時代』があり、本番組の司会を務めた兵藤ゆきも出演していました。

外部リンク

おもいっきり中学時代 - NHK放送史

『おもいっきり中学時代』は、単なる学校放送番組に留まらず、中学生たちが自己を表現し、社会と繋がるための重要なプラットフォームとしての役割を担っていました。この番組は、当時の子供たちの成長に大きな影響を与えただけでなく、現代においても、教育番組の在り方を考える上で貴重な示唆を与えてくれます。

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