おもろい女 (テレビドラマ)

『おもろい女』

『おもろい女』（おもろいおんな）は、1965年9月18日にNHK大阪放送局が制作し、NHK総合テレビで放送されたテレビドラマです。この作品は全1回の構成で、小野田勇が手がけ、森光子が主演として登場します。物語は、昭和初期の喜劇女優・ミスワカナの波乱に満ちた半生を描いたものです。

このドラマは放送から多くの注目を集め、その後の1978年には舞台作品としても上演されました。舞台は東京・芸術座で初めて披露され、森光子が引き続き主演を務めました。特にこの舞台は非常に人気が高く、2006年までに463回の上演を果たし、森光子の代表作の一つとなりました。さらに、今でも藤山直美が主演する形で、2015年から上演が続いている点も注目すべきです。

あらすじ

『おもろい女』では、喜劇女優として活動するミスワカナの人生が描かれています。彼女は喜劇の世界で数々の困難を乗り越えながらも、自身の存在意義を見出していく様子が描かれています。物語ではミスワカナの成功と失敗、そして彼女を支える人々との関係が描かれ、その中で彼女が辿る成長の過程が感動的に表現されています。

主なキャスト

• - ミス・ワカナ - 森光子
• - 玉松一郎 - 藤山寛美
• - 牧田満 - 井上孝雄
• - 森光子 - 林美智子
• - 島津 - 白井正明
• - 老爺 - 天王寺虎之助
• - たま - 山田桂子
• - 飯塚部隊長 - 永田光男
• - 松岡与志雄
• - 中国人孤児 - 藤山直子

この作品を支えるスタッフには、小野田勇が脚本、古関裕而が音楽を担当し、制作は棚橋昭夫、演出は境正顕が手がけています。これにより、作品は高い芸術性と完成度を持っていました。

受賞歴

『おもろい女』はその高い評価から様々な賞を受賞しています。1979年には第34回文化庁芸術祭賞の演劇部門で大賞を受賞し、受賞者には森光子や芦屋雁之助が名を連ねています。また、2004年度の第30回菊田一夫演劇賞演劇賞には段田安則が、2018年度には藤山直美が演劇部門大賞と優秀女優賞を受賞しました。これらの受賞は、作品の持つ影響力と優れた演技力を証明しています。

このように、テレビドラマとしてスタートし、その後舞台作品に昇華された『おもろい女』は、日本の演劇界において重要な位置を占める作品であると言えるでしょう。

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