おりんぴあ どりーむ

おりんぴあ どりーむについて

おりんぴあ どりーむ（OLMPIA DREAM）は、岡山県を本拠地とする国際両備フェリー株式会社が運営するカーフェリーであり、特に内航旅客船および自動車輸送を目的に設計されています。この船は2005年6月10日に、新岡山港から小豆島の土庄港（香川県）への運航を開始しました。普段は新岡山港に停泊しており、需要に応じて新岡山航路の代船や臨時便として利用されています。

デザインの特徴

おりんぴあ どりーむは、著名なデザイナー水戸岡鋭治によるトータルデザインが施されています。水戸岡氏は、JR九州の「つばめ」を含む多くの鉄道車両や、岡山電気軌道の路面電車「MOMO」など、他の交通機関のデザインでも知られる存在です。これまで、彼はJR九州の高速船「ビートル」シリーズなどでの船舶デザインを手掛けていますが、船全体のトータルデザインはおりんぴあ どりーむが初めてとなります。

船の内部は、訪れる客が快適に過ごせるように工夫されており、施設には子供向けのブランコやメリーゴーランド、そしてボルタリングが設置されています。特に、3階にはこれらのアトラクションがあり、家族連れにも人気のある空間となっています。また、この船は通常の客船と異なり、車両甲板から展望甲板までの間に4層の甲板が設けられており、より多くの乗客が利用可能です。此の甲板設計は1988年に登場した「にゅうおりんぴあ」のデザインを継承しています。

船体デザイン

船体には、ギリシャ神話の海神「トリトン」が描かれており、このデザインは他のフェリーにも共通する要素があります。同社のカーフェリーでは、初代の「おりんぴあ」（1964年就航）から、毎回ギリシャ神話に登場する獣神が描かれることが伝統とされています。これにより、船舶デザインに一貫性と独自性がもたらされています。

このように、おりんぴあ どりーむは単なる航路の運航にとどまらず、デザインや乗客の快適性にも配慮した、非常にユニークな存在です。利用客は、見た目の美しさやアトラクションの楽しさに加えて、快適な旅を享受できるでしょう。また、航路の利便性から来る需要に応えつつ、トータルデザインの面でも完成度の高いサービスを提供しています。

関連情報

おりんぴあ どりーむは、四国フェリーと共同運航を行っており、クイーンオリーブなどの船舶とも連携しています。また、リアルタイムでの船舶位置情報や情報に関しては、MarineTraffic.comなどのサイトで確認することが可能です。さらなる詳細情報は、両備小豆島フェリーグループの公式サイトを通じて得ることができます。

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