おれは男だ! くにおくん

おれは男だ! くにおくん

『おれは男だ! くにおくん』は、穴久保幸作によって描かれた日本の漫画で、1991年から1996年まで『月刊コロコロコミック』に連載されていました。本作はテクノスジャパンのゲーム『熱血硬派くにおくん』を原案にしており、ギャグ満載のスタイルで多くの読者を魅了しました。全11巻で構成されており、特に子供向けにアレンジされたユニークなストーリーが展開されています。

作品概要

初期のストーリーでは、主人公くにおたちが悪たちとスポーツやケンカを通じてのバトルを繰り広げますが、物語が進むにつれて、職業や日常のドタバタを描く内容にシフトしていきました。特に、くにおたちは金儲けや様々な職業に挑戦する場面が多く見られ、やや低年齢向けに描かれた下ネタギャグも交えられています。この作品が終了したのは、テクノスジャパンの倒産やポケモンの人気によって、作者が別のプロジェクトに取り組むことになったためです。

漫画には、ゲーム版に出演しているキャラクターの大半が『ダウンタウンシリーズ』から引き継がれており、魅力的なキャラクターたちが多数登場します。ただし、女性キャラクターはモブ的存在にとどまり、主要キャラには一人も含まれません。この作品独自の設定やキャラクター形象が多く見受けられるため、原作とは異なる展開にファンからの反響もありました。

主なキャラクター

くにお

物語の主人公で、熱血高校3年生。超人的な身体能力を誇り、ケンカにおいては無敵を誇るが、性格はバカでスケベ。彼の強さやバカさ加減はストーリーの中心で展開され、悪ふざけやドジによる騒動が絶えません。情にも厚い一方で、時には奇抜な行動が巻き起こす騒動も描かれています。連載の終わりにはアメリカに渡ることになります。

こうじ

くにおのクラスメートであり、ツッコミ役としてひたすら暴力的な突っ込みを入れることが多く、彼の間抜けな行動を突っ込む役回りを果たします。物語の進行するにつれて、くにおと共にバカを演じつつ、時には一緒に冒険を盛り上げていきます。

ひろし

くにおの後輩で、ドッジボール部のメンバー。外見はモテ男だが、彼の周りにはくにおの失敗によって振り回されることが多々あります。最終的には、友情やバカ騒ぎを通じて、くにおとの互いの絆が深まる様子が描かれます。

その他のキャラクター

他にも、冷峰学園の不良たちや、さまざまなストーリーを彩る脇役たちが登場します。彼らの対立や友情を通じて、終始ギャグ満載のエンターテインメントが繰り広げられます。

現代への影響

2013年には実写ドラマ化もされ、新たな描き下ろし漫画が特典として発表されました。また、2019年冬号の『コロコロアニキ』でも新作が登場し、今なお多くのファンに親しまれている作品であることを示しています。『おれは男だ! くにおくん』は、漫画だけでなく、ゲームや他のメディアとのコラボレーションを通じて、鮮やかな影響を与え続けています。

もう一度検索