お好み村

お好み村（おこのみむら）

広島県広島市中区新天地5-13に位置するお好み村は、広島風お好み焼きの専門施設です。広島 お好み村とも呼ばれ、フードテーマパークという概念が広まる前から営業を続けてきました。運営団体は広島お好み村組合です。その魅力は、数多くのお好み焼き屋が集まることによる多様な料理を楽しめる点です。

歴史

屋台時代

お好み村の起源は、戦後すぐの1950年頃にまでさかのぼります。当時、中央通りにはお好み焼きやラーメンなどの屋台が立ち並び、賑わいを見せていました。この様子を見た作家のきだみのるが「まるでお好み村のようだ」と発言したことから、現在の名前が誕生しました。1957年には、西新天地広場と東新天地広場に移転し、50軒近くの屋台が営業していました。しかし、1965年に公園の整備が行われ、屋台は立ち退き。同年12月に14店を集めて「お好み村」が設立されました。発案者は初代村長の古田正三郎と地元の卸問屋の住田一也です。

旧建物時代

1967年には、住田が現在地に簡素な2階建ての建物を建設し、再びお好み村が復活しました。この時には14店舗が営業を始め、観光名所として修学旅行のコースにも加えられました。その結果、県外からの来客者が大幅に増えました。しかし、建物の老朽化や消防法の問題もあり、1990年には一時閉鎖が決定され、仮店舗での営業を余儀なくされました。

現在のお好み村

1990年に、住田は新お好み村の建設を発表しました。新しい施設は460平方メートルの敷地に7階建ての鉄筋コンクリート構造となり、お好み焼き店は2階から4階に設けられ、さらに新しい店舗も増設されました。1992年1月に完成した新天地プラザは、現在のお好み村として機能し、飲食店の数は27店舗に増加しました。現状では、1階にはお好み焼き以外の飲食店が3店あり、5階と6階にはカラオケ店、7階には居酒屋が入っています。

お好み村の特徴

お好み村では、全ての店舗でサンフーズのソースが公式に使用されています。これに対し、近くの「お好み共和国 ひろしま村」はオタフクソースを使用し、両者は競合関係となっています。現在、お好み村には2階に8店、3階に8店、4階に7店の合計23店舗が営業しています。

アクセス

お好み村へは、広島電鉄本線の八丁堀電停から徒歩3分の場所に位置しています。周辺にはヤマダ電機広島本店やパルコ広島店といった商業施設もあり、訪問の際に立ち寄ることも可能です。

テーマ曲

お好み村がリニューアルした際には、地元のタレントがテーマ曲を2曲歌いました。お好み村でCDやテープが購入できるので、訪問の記念として楽しむことができます。楽曲には「OKONOMI-YAKI de HIROSHIMA」や「お好み村音頭」があります。

このように、お好み村は歴史と魅力が詰まった場所であり、広島を訪れる際にはぜひ体験したいスポットです。

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