お幕場(おまくば)
お幕場は、
新潟県村上市の海岸沿いに広がる約3km、約175ヘクタールの松原です。この場所は、
クロマツやアカマツを主体とした松林で、その美しい景観から「お幕場」という愛称で親しまれています。かつては
村上藩の遊園地として利用され、幕を張り巡らせて野点などが催されたことが、この名前の由来となっています。
現在、お幕場は森林公園として整備されており、その一部は「お幕場森林公園」として親しまれています。また、隣接する「お幕場大池公園」と合わせて、多くの人々が訪れる憩いの場となっています。松原は、
日本の白砂青松100選にも選ばれており、その美しい景観は訪れる人々を魅了します。
園内のエリア構成
園内は、3つの異なるコンセプトを持つエリアに分かれています。
お幕場エリア:
このエリアは、お幕場の名前の由来となった古い
クロマツやアカマツの木々が茂っています。毎年5月中旬には、地域団体主催の茶会が開催され、多くの人で賑わいます。歴史と自然が調和した、落ち着いた雰囲気のエリアです。
大池エリア:
お幕場大池公園に隣接するこのエリアには、約3ヘクタールの砂丘湖「大池」があります。冬場には、1000羽を超えるコハクチョウが飛来し、その美しい姿を見ることができます。遊歩道や湖上に設けられた展望台からは、水鳥の観察を楽しむことができます。また、湖には出島もあり、自然を身近に感じることができます。
砂山エリア:
このエリアには、東屋や遊歩道が整備されており、自然観察教育林や森林レクリエーションの場として利用されています。自然に触れながら、散策や休憩を楽しむことができるエリアです。
自然保護への取り組み
昭和50年代後半から、お幕場ではマツクイムシによる被害が目立つようになりました。このため、薬剤散布などの保全活動が積極的に行われています。この活動は、美しい松林を守るために、地域の人々によって続けられています。
アクセス
お幕場へのアクセスは以下の通りです。
自動車の場合:
日本海東北自動車道神林岩船港ICから約5分
公共交通機関の場合:
JR羽越本線岩船町駅から車で約5分、徒歩で約20分
まとめ
お幕場は、美しい松林、砂丘湖、そして豊かな自然が楽しめる場所です。自然散策やバードウォッチング、歴史探訪など、様々な楽しみ方ができます。訪れる人々に癒しと安らぎを与えるこの場所は、自然と触れ合い、心身ともにリフレッシュできる貴重なスポットです。