日本海東北自動車道
日本海東北自動車道
日本海東北自動車道（にほんかいとうほくじどうしゃどう、英語: NIHONKAI TOHOKU EXPWY）は、新潟県新潟市江南区の新潟中央ジャンクション（JCT）から始まり、山形県を経由して秋田県秋田市の河辺JCTまで至る高速道路です。この路線は日本海に沿った地域を結び、略称として日本海東北道または日東道と呼ばれます。ガイド標識にはこれらの略称が表示されることが一般的で、特に交通情報では「日東道」がよく使われています。
現在、2024年3月時点で、新潟中央JCTから朝日まほろばIC（新潟県村上市）、あつみ温泉IC（山形県鶴岡市）から遊佐鳥海IC（山形県遊佐町）、象潟IC（秋田県にかほ市）から河辺JCTまでの区間が開通しています。高速道路ナンバリングでは、この路線は秋田自動車道（河辺JCT - 小坂JCT間）と共に「E7」という路線番号が付けられています。
概要と重要性
日本海東北自動車道は、日本海岸に沿って新潟県下越、山形県庄内、秋田県沿岸部の3つの地域を結ぶ重要な高速道路です。この道は、東北地方を南北に貫通する交通ルートの一部として、東北自動車道や常磐自動車道、三陸沿岸道路と共に整備が進められています。全線にわたって国道7号やJR羽越本線と並行しているため、これらのルートとの連携が強化されています。全通すると、近畿圏や中京圏、首都圏から北東北への最短ルートとなります。
また、この道路は豪雪地帯を通過するため、冬季には普通タイヤの車両に対するチェーン規制が行われることが多く、運転者は注意が必要です。
路線の構成
この道路は、以下のような区間で構成されています：
日本海沿岸東北自動車道の区間は、一般国道の自動車専用道路と、高速自動車国道の両方に分類されます。特に、新潟中央JCTと新潟空港ICの区間は、かつて北陸自動車道として供用されていましたが、2002年に日本海東北自動車道へと改称されました。
料金と管理
この路線には、無料区間と有料区間が混在しています。無料区間は、国と地方自治体が負担して建設した部分であり、通行料金が発生しません。一方、一般の高速道路と同じ料金体系に基づいた有料区間も存在し、交通管理は、NEXCO東日本と国土交通省が担当しています。
特に、東日本大震災以降の復旧支援のため、一部の車両に対しては通行料金が免除される措置が取られましたが、この政策は2012年には終了となっています。
歴史
この高速道路の建設は、1994年に始まりました。1994年7月には北陸自動車道として新潟中央JCTから新潟亀田ICまでが開通し、1997年からは山形自動車道との接続が図られました。さらに、それ以降も開通区間の拡大が進み、2012年にはあつみ温泉ICから鶴岡JCTが開通、2013年には基本計画区間が事業化されるなど、継続的に発展を遂げています。
今後も開通予定区間が多く、地方の交通網の一層の充実が期待されます。日本海東北自動車道は、地域の発展や観光、経済交流を支える基盤となっているのです。
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