お年玉付郵便葉書等に関する法律

お年玉付郵便葉書等に関する法律について

お年玉付郵便葉書等に関する法律（昭和24年法律第224号）は、お年玉付き年賀はがきや、かつての暑中見舞いはがきである夏のお便り郵便葉書など、くじ付き郵便葉書の発行と管理に関する日本の法律です。1949年11月14日に制定されて以来、数度の改正を経て現在に至っています。

法律の概要

この法律では、「お年玉付郵便葉書等」を「年始その他特別の時季の通信に併せて、くじ引によりお年玉等として金品を贈るくじ引番号付きの郵便葉書又は郵便切手」と定義しています。そして、日本郵便株式会社がこれらを発行する権限を持つことを定めています。

具体的には、以下の点が規定されています。

金品の単価と総額の上限: 提供される賞品の単価や総額には上限が設けられています。
発行前の公表義務: 発行前には、一定の事項を公表する必要があります。
金品の交付方法: 賞品の交付方法についても詳細な規定があります。
権利の時効期間: 賞品を受け取る権利には時効期間が定められています。

また、この法律は「お年玉付郵便葉書等」という概念を包括する「寄附金付郵便葉書等」という概念も設定しており、寄附金に関する取り扱いや会計処理についても規定しています。寄附金については、総務大臣の認可が必要となる場合もあります。

法律の沿革

お年玉付郵便葉書等に関する法律は、以下のような変遷をたどってきました。

1949年11月14日: 「お年玉つき郵便葉書等の発売に関する法律」として公布されました。
1958年7月11日: 最初の改正が行われ、「お年玉つき郵便葉書及び寄附金つき郵便葉書等の発売並びに寄附金の処理に関する法律」に改題されました。
1968年5月28日: 第二次改正が行われました。
1985年5月1日: 三度目の改正で、「お年玉等付郵便葉書及び寄附金付郵便葉書等の発売並びに寄附金の処理に関する法律」に改題されました。
1987年6月2日: 法の名称が「お年玉付郵便葉書等に関する法律」に変更されました。
1989年11月2日: 第四次改正が行われました。
1992年5月20日: 第五次改正が行われました。
2001年1月6日: 郵政省から郵政事業庁への移行に伴い改正されました。
2003年4月1日: 郵政事業庁から日本郵政公社への移行に伴い改正されました。
2007年10月1日: 日本郵政公社から郵便事業株式会社への移行に伴い改正されました。
* 2012年10月1日: 郵便事業株式会社から日本郵便株式会社への移行に伴い改正されました。

これらの改正は、社会情勢の変化や組織再編に対応するためのものでした。特に、郵政民営化に伴う組織変更は、法律の改正にも大きな影響を与えました。

まとめ

お年玉付郵便葉書等に関する法律は、単なる郵便葉書の発行だけでなく、その背景にある文化や経済活動にも深く関わっています。この法律は、日本郵便株式会社が発行するお年玉付き年賀はがきなどを通じて、国民生活の一部を支えていると言えるでしょう。

この法律の存在は、日本における郵便文化のユニークな側面を象徴しており、毎年、多くの人々がこれらの郵便葉書を通じて新年の挨拶や季節の便りを交わす様子は、日本の風物詩の一つとなっています。

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