お早ようひがのぼるです

お早ようひがのぼるです

『お早ようひがのぼるです』は、1984年4月9日から1986年4月4日までの約2年間、ニッポン放送で放送されたラジオ番組です。この番組のパーソナリティを務めたのは、当時ニッポン放送のアナウンサーであるひがのぼる（本名：比嘉憲雄）で、多くのリスナーに親しまれていました。放送時間は、平日毎日月曜日から金曜日の朝5時から7時までの2時間の枠でした。

番組の背景

『お早ようひがのぼるです』は、ニッポン放送の平日夕方ワイド番組『夕空晴れて！ひがのぼるです』が1984年4月に終了したことを受けて、新たにスタートしました。番組は当初、斉藤安弘が担当していた『お早ようアンコー何かいいことありそうな』に代わって始まったもので、リスナーは新たな朝の情報源を求めてこの番組に注目しました。

番組の編成

放送内容は、リスナーの朝を彩る多彩なコーナーで構成されていました。まず、朝5時から6時の時間帯では、ニュースの後に「早起きたっぷり歌謡曲」（月〜木）や「早起きたっぷり寄席」（金曜日）といった音楽や寄席のコーナーが続きました。これらのコーナーは、朝の爽やかな雰囲気を演出し、リスナーが気持ちよく一日を始められるような選曲がなされていました。

6時にはニュースや天気予報を挟んだ後、番組のメインとなるコーナー「ひがのぼるの晴れのち晴れ」や「心の灯」、「お早よう天気予報」などが放送されました。

コーナー紹介

特に「ひがのぼるの晴れのち晴れ」は、リスナーの皆に元気を与えるメッセージを伝える貴重なコーナーとなっており、この時間帯に流れる心温まるトークが、多くのリスナーに愛されました。また「ご町内ネットワーク」や「ニューモラルツーユー今日もありがとう」、「ひがのぼるのいい朝とびだせヒットメロディー」なども、毎日の暮らしに彩を添える内容が展開され、リスナーとの交流も大切にされた番組でした。

放送の変遷と現場の想い

1984年から1985年にかけて、番組編成や内容は少しずつ変化しましたが、基本的には朝の憩いの場としての役割が強く意識されていました。特に、ひがのぼる自身が旅の話をしたり、リスナーからのメッセージを紹介する「聞き得コーナー」は、リスナーとの距離感を縮めるために工夫された部分です。

終了とその後

『お早ようひがのぼるです』は、1986年にその放送を終了しましたが、当時のリスナーにとっては多くの思い出が詰まった番組として、今でも支持されています。本番組は、ラジオ文化の中での朝の時間を大切にする番組作りの模範例とも言えるでしょう。懐かしい朝の音色と共に、たくさんのリスナーの心をつかんだこの番組は、今日でもその精神を受け継いでいると言えます。

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