お昼ですABC! 一本勝負

お昼ですABC! 一本勝負

『お昼ですABC! 一本勝負』は、朝日放送（ABCラジオ）で1980年4月から1984年3月にかけて、平日のお昼に生放送されたラジオ番組です。番組タイトルは放送期間中に二度変更されており、開始当初の1980年4月から1983年3月までは『お昼ですABC! 文珍の一本勝負』、そして1983年4月からは『お昼ですABC! エキスタ一本勝負』として放送されました。本項では、これら一連の番組群について記述します。

概要

番組のスタートは、前番組である『鋭ちゃんのハイサイ歌謡曲』の終了に伴うものでした。同番組のパーソナリティを務めていた中村鋭一氏が参議院議員選挙への再挑戦を表明し、番組を降板したことから、その後継として本番組が企画されました。

放送開始当初の『お昼ですABC! 文珍・???の一本勝負』というタイトルが示唆するように、番組はメインパーソナリティの桂文珍氏と、毎週あるいは期間ごとに交代するゲストパーソナリティとのトークを軸に構成されていました。この初期においては、文珍氏はどちらかといえば聞き手に回り、登場するゲストの個性や魅力を引き出すことに重点を置く「脇役」的なポジションに徹していました。準レギュラーのような形で番組に出演したゲストパーソナリティには、森昌子さん、森山良子さん、大上留利子さん、五輪真弓さん、マッハ文朱さん、イルカさん、淡谷のり子さんなど、様々な分野で活躍する多数の著名人が名を連ねました。

番組は当初、朝日放送のスタジオから放送されていましたが、1983年4月にタイトルが『お昼ですABC! エキスタ一本勝負』と改称されたのに合わせ、大阪駅前第1ビルにあったサテライトスタジオ「ABCエキスタ」からの公開生放送へと移行しました。

放送時間

番組は、月曜日から金曜日までの週5日放送されていました。具体的な放送時間は、12時15分から13時30分までの75分間でした。

出演者

桂文珍

（他に、初期には多数のゲストパーソナリティが出演）

コーナー

番組内では、トーク企画やリスナー参加企画など、様々なコーナーが展開されました。主なコーナーとしては以下のものがありました。

久しぶりね○○さん: ゲストを迎え、久しぶりの再会といった設定でトークを繰り広げるコーナーと思われます。
本日のベストテン: 当日の音楽ヒットチャートなどを紹介する音楽コーナーだったと考えられます。
文珍の直撃インタビュー: 桂文珍氏がゲストや話題の人物に迫るインタビュー企画です。
デンワでジャンケングーチョキパー: リスナー参加型の人気コーナーでした。番組に応募して選ばれたリスナーが、電話を通じて桂文珍氏と口頭でじゃんけん勝負を行うという内容です。勝負は5回戦制で行われ、リスナーには挑戦方法として以下の二通りが用意されていました。
1万円コース・ガッチリ型: 勝った回数に応じて賞金が積み立てられ、リスナーが負けた時点で、それまでに積み立てられた賞金全額を獲得できる方式です。リスクは低いものの、得られる賞金の上限も抑えられます。
5万円コース・ギャンブル型: 勝負に勝ち続ければ最終的に高額賞金（最高5万円）が期待できますが、途中で一度でも負けてしまうと、それまでの積み立ては全てゼロとなり、賞金は一切もらえないというハイリスク・ハイリターンな方式でした。
ニュース: 最新のニュースを伝えるコーナー。
* 天気予報: 最新の気象情報を提供するコーナー。

これらのコーナーを通して、番組はリスナーに情報とエンターテインメントを提供し、平日のお昼のラジオを盛り上げました。

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