お笑いオンステージ

お笑いオンステージ

『お笑いオンステージ』は、1972年4月8日から1982年4月4日までNHK総合テレビで放送されていた、スタジオ公開形式のバラエティ番組です。三波伸介と中村メイコが司会を務め、日曜夜の顔として親しまれました。

番組の構成

番組は、放送時期によって構成が異なりました。

1973年3月31日まで（土曜日放送）
笑福亭仁鶴の「お見合いコーナー」：一般の娘さんと父親が出演するお見合い企画。
演芸コーナー：落語などの演芸を披露。
てんぷく笑劇場：三波伸介を中心としたコント。
1973年4月8日以降（日曜日放送）
てんぷく笑劇場
減点パパ（1975年4月13日より「減点ファミリー」に改称）：一般の家族を招いてのトークコーナー。

番組では、天地総子、日吉ミミ、のこいのこ、EVEなどが歌うテーマソングや、小嶋昌美のエンディングテーマ「大きなマル」も人気を博しました。

各コーナーについて

てんぷく笑劇場

三波伸介をメインとしたコントコーナー。中村メイコ、伊東四朗、小松政夫、東八郎、ポール牧、西川ひかるなどが出演しました。三波演じる「三波田伸吉」を中心とした人情喜劇が人気でした。タイトルの「てんぷく」は、三波と伊東が所属していた「てんぷくトリオ」に由来します。

減点パパ→減点ファミリー

ゲスト（主に芸能人）の家族を招いてのトークコーナー。子供がゲストの似顔絵を描いたり、ゲストに関するクイズを出題したりしました。子供が書いたゲストへの手紙が読まれる場面では、感動して涙する出演者も多くいました。1975年4月13日からは、父親だけでなく母親や祖父母も登場する「減点ファミリー」にリニューアルされました。

出演者

三波伸介
中村メイコ
笑福亭仁鶴
伊東四朗
東八郎
玉川良一
青空球児・好児
由利徹
西川ひかる
小松政夫
トニー谷
谷幹一
せんだみつお

番組の終焉とその後

『お笑いオンステージ』は、1982年4月4日に10年の歴史に幕を閉じました。最終回では、東貴博がゲスト出演し、父・東八郎との感動的なエピソードが展開されました。後番組は『クイズ面白ゼミナール』で、三波と中村、東が番組対抗企画に出演しています。

映像の現存状況と再放送

放送当時の映像は、保存状態が悪く、一部しか現存していませんでしたが、2008年4月からチャンネル銀河で再放送が行われました。2015年には、NHKの番組で未所有のビデオテープが発見され、一部コントが再放送されました。

『お笑いオンステージ』は、昭和のお笑い史を語る上で欠かせない番組の一つです。三波伸介の温かい人柄と、豪華な出演者による笑いは、多くの視聴者に愛されました。

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