お笑いスター誕生!!

お笑いスタ誕の歴史と魅力

『お笑いスター誕生!!』は、1980年4月12日から1986年9月27日まで日本テレビ系列で放送されたお笑いオーディション番組です。その略称は「お笑いスタ誕」で、視聴者参加型のバラエティ番組として多くの人々に親しまれてきました。この番組は実力派の芸人を育て上げることを目的としており、様々なタイプの挑戦者が出演しました。例えば、漫才やコント、手品やものまねなど、出場者の多岐にわたる才能が披露されることで、観客を楽しませました。

番組の司会は、声優であり俳優の山田康雄と歌手の中尾ミエが務めており、彼らの軽快なトークが番組の雰囲気を盛り上げていました。この番組は、兄弟番組である『スター誕生!』からインスパイアを受けて企画され、実力勝負が求められるオーディション形式を採用しています。

企画の背景には、あまり注目されていないが面白い芸人や、才能があるのにチャンスが得られないアマチュアに光を当てる意図がありました。そのため、審査は厳格に行われ、審査員による辛辣なコメントも特徴的でした。また、過去の類似番組では不合格者が途中で強制終了することもありましたが、『お笑いスタ誕』では参加者が最後までネタを披露できるスタイルが取られていました。これにより、視聴者は挑戦者たちの努力をじっくりと味わうことができました。

この番組は視聴者参加型でありながら、プロとアマの合同オーディションであったため、修行中の芸人も多く出演していました。例えば、後に人気を博したとんねるずやウッチャンナンチャンなど、いくつもの著名なお笑いタレントがこの番組で台頭を果たしました。

『お笑いスタ誕』の特徴として、挑戦者は週ごとに登場し、勝ち抜きの形式でコンペティションを行う点が挙げられます。グランプリシリーズでは、厳しい予選を勝ち抜いた挑戦者が、10週勝ち抜きグランプリを目指して競い合い、3週、5週、8週ごとに銅賞、銀賞、金賞が授与されるシステムがございました。合格者はファンファーレとともにカプセルから舞台に再登場し、不合格者はおどけた音楽に包まれて退場する演出も、視聴者に強い印象を残しました。

また、番組の人気が高まるにつれ、視聴率も上昇し、1980年代の漫才ブームの先駆けと言われるようになりました。特に初代グランプリに輝いたB&Bが1980年7月に登場した回では、視聴率が11.2%を記録しました。

番組は土曜の12時から1時の放送を経て、1985年からは17時30分からの枠に変更。しかし、1986年に最高の視聴率を記録したこの画期的なオーディション番組は、6年半で幕を下ろすこととなります。

最終回以降も、2005年には特別番組として復活し、当時の挑戦者たちが再集結する場面もありました。また、2012年には過去の名場面を振り返る特集が放送され、多くのファンに親しまれた名番組の記憶は今なお色褪せることがありません。

このように『お笑いスタ誕』は、一世を風靡したお笑いコンテンツであり、日本の笑いの歴史に大きな影響を与えた番組であると言えるでしょう。

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