お茶の水女子大学附属小学校

お茶の水女子大学附属小学校について

お茶の水女子大学附属小学校（通称「お茶小」）は、東京都文京区に位置する国立の男女共学小学校です。この学校は国立大学法人であるお茶の水女子大学の附属機関として、同じキャンパス内に幼稚園から大学までの教育機関を持ちながら、一貫した教育環境を提供しています。

学校の特徴

この学校の特筆すべき点は、国立大学の附属校にもかかわらず、幼稚園と小学校、中学校は男女共学であることです。そのため、幅広い教育機会が提供され、さまざまな学びが実現されています。また、学費が比較的低いことから、人気は高く、小学校入試では近隣の筑波大学附属小学校と並び、志願者が殺到しています。特に帰国児童を受け入れる特別なクラスも設けられ、国際的な視点からの教育も行われています。

教育目標と校訓

この学校が掲げる教育目標は「自主協同」です。これは、生徒が自ら考え、判断し、積極的に行動できる力を育むことを目指しています。さらに、自然や人間を大切にしながら、豊かな情操と健康的な体力を持つ子供たちを育成することが求められています。

校章と校歌

校章は八稜鏡を背景にしており、中央には「小」という文字が配されています。校歌は「みがかずば」という名で、明治時代に作詞された日本初の校歌とされています。作詞は昭憲皇太后、作曲は東儀季熙によるもので、学校の歴史を深く刻んでいます。

歴史的背景

お茶の水女子大学附属小学校は1877年2月に創立し、その後何度か名称が変更されたり、学校の形態が変わったりしながら、長い歴史を持っています。1941年には国民学校令により改称され、戦後の1946年に授業が再開され、いくつかの経緯を経て1952年に今の名前に改称されました。

選抜入学と制服

現在、この学校の年間の一般募集人数は50名（男女各25名）で、毎年非常に多くの志願者が集まります。そのため、入学試験は一次検定として抽選が行われ、その後、選考が続きます。制服は男女共に「お茶の水」バッジが付いており、女子の夏服は水色、冬服は紺色です。男子は白のポロシャツに紺の半ズボンを着用します。

学校行事と文化

重要な学校行事としては、入学式や卒業式が同キャンパス内の講堂で行われています。また、運動会では異年齢の生徒が協力し合うスタイルで行われ、伝統的な踊り「のぎく」が披露されるなど、豊かな学校文化が根付いています。

著名な出身者

この学校の出身者には、秋篠宮悠仁親王をはじめ、様々な分野で活動する著名な人物が多く存在します。特に、学校の特性を活かして、多くの教員が教科書を執筆するなど、教育界でも幅広く知られています。

アクセス

お茶の水女子大学附属小学校へは、東京メトロ丸ノ内線の茗荷谷駅から徒歩約7分、または有楽町線の護国寺駅からは徒歩約8分とアクセスも良好です。

このように、お茶の水女子大学附属小学校は、充実した教育環境の下で生徒たちの多様な成長を支援している学校です。

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