お菓子系アイドル一覧

この一覧は、いわゆる「お菓子系アイドル」として活動した、または現在も活動している人物の一部を、主な活動時期に沿って紹介し、その概要を示すものです。このジャンルは時代と共に変化し、活動媒体や表現内容、そしてアイドルたちが歩むキャリアパスも多様化していきました。

初期（黎明期）

お菓子系アイドルの源流は、1980年代後半から1990年代初頭にかけて見られます。この時期は、特定のジャンルの雑誌を中心に、従来のアイドルグラビアとは一線を画した露出を伴う表現が登場し始めました。黎明期に活動したアイドルとしては、江崎優子、荻原美奈子、北島里穂、綺月あいり、麻生ひろみ、嶋尾真由、高井里好、中西由美などが挙げられます。中でも角松かのりは、当時の主要な雑誌で濡れ場やヌードも含むグラビアやイメージビデオで活躍し、後にお菓子系と呼ばれるジャンルの先駆け的存在とされています。また、児島玲子はセミヌードまでを披露した後、一般グラビアやテレビ番組でも広く知られる存在となりました。小林有子は80年代後半から女優として活動を開始し、音楽ユニットでの活動を経て現在はライブを中心に活動しています。金沢文子、成合淳（麻宮淳子）、白石琴子（白石ことこ）、星野いづみ（瀬名涼子）らは、この時期の活動を経て後にAVへと転向しました。花畑美帆子（須之内美帆子）は露出度の高いグラビアで活動後、レースクイーンやテレビタレントとして活躍するなど、多様なキャリアパスが既に見られました。

全盛期

1997年頃から、お菓子系雑誌が数多く創刊され、ジャンルが隆盛を極めた時期です。この時代には、非常に多くのお菓子系アイドルが登場しました。相川みさお、哀川里代、相田紗月、青木佐和子、石井里穂、泉山華歩里、井上理絵、今井さちこ、江沢規予、大森亜由子、小野瀬めぐみ（片瀬彩夏）、小野田優美、織原奈未、大西麻世らが活躍しました。浅川千裕は別のアイドルと共にCDデビューも果たしましたが、後に俳優として活動の場を移し、NHK語学番組にも出演しました。江川有未はタレントとしてバラエティ番組にも登場しています。風野舞子（結城つばさ）や倉石香織、遠山麻衣子、中村聖奈（MIZUHO）はヘアヌードまでを披露しましたが、AVには出演しないケースも見られました。一方で、京野真里奈、工藤綾美、工藤珠琴（柏木綾）、七原彩、西野さゆき、萩原舞（久保くるみ）、春田萌（北島優）、真咲麻衣、美月ゆいな（大澤恵）、結良詩絵（零忍）、吉井愛美（水沢翔子）など、多くのアイドルがグラビア活動を経てAVへと転向しました。久保亜沙香や鈴木まりえは、ブーム終焉後も現在に至るまで歌手やライブアイドルとして活動を続けています。高松あいは女優として、益子梨恵はタレント・女優として、松岡由樹（松岡ゆき）はレースクイーンとして活躍するなど、この時期も多様な進路が見られました。若槻千夏も初期に数回このジャンルの雑誌に登場しています。

その後〜2000年代以降

2000年代に入ると、インターネットなどのデジタルメディアが発展し、メディア環境が変化しました。お菓子系雑誌は他のメディアとの連携を模索し、DVDやウェブ媒体での活動も一般化しました。雑誌の休刊が相次ぎ、特定の雑誌がジャンルの中心となる状況も現れました。この時期に活動したアイドルには、葵かなみ、朝倉愛理、石川優実、石橋祐子、岩崎美緒、内山あみ、江東夕貴、大久保綾乃、大谷未沙、小野寺綾花、小原かおり、加藤友香、河合翔、かわいゆい、木村さやか、倉田沙紀、源氏紗菜、ここのえしの、坂上綾、桜田百合、佐倉ゆみ、五月女ゆうり、佐藤彩乃、澤田絵梨香、須賀まゆ、鈴川絵里子、鈴木ゆき、鈴木ゆりか、高梨ゆきえ、高野まりえ、高橋由夏、宝生ひかり、立花あずみ、橘あやか、鶴海静香、西森なみ、羽岡花穂子、葉里真央、原なつみ、開晶、平松真実、星野恵、藤枝恵美、細田あかり（中谷有里）、松岡璃久、水原鈴花（浦えりか）、三田愛、三田あき子、宮前あすか、ももせまちこ、与儀絵理などがいます。亜紗美、天使美樹、いつか、神谷沙織、樹木らら、君嶋もえ、黒木華恋（早希なつみ）、古都ひかる、桜朱音、遠野小春、早坂ひとみ、ひろせまなつ、三田愛、紋舞らん、桃瀬えみる、山本瑠衣（森田瑠衣）、由月理帆、吉井愛美、梨瀬アミナなど、AVへ転向したアイドルも多く見られます。一方で、華彩ななや福愛美のようにメジャーアイドルとして活動した者、加藤沙耶香のように人気アイドルグループのメンバーとなった者、かでなれおんや木嶋のりこのように多方面で活躍する者も現れました。仲村みうは現役中学生から活動を開始し、グラビアと並行してAVデビューも果たしました。みひろは当初AV出演を拒否しヌードモデルとして活動しましたが、後にAV界で大きな人気を博し、バラエティ番組でも活躍しました。百川晴香は昭和アイドルへの憧れを胸に活動しています。

2010年代以降

2010年代に入ると、お菓子系雑誌の休刊が相次ぎ、『Cream』1誌が中心的な媒体となります。活動内容はジュニアアイドルや着エロ路線が主流となり、イメージビデオやグループアイドルからの参入も見られました。この時期に活動したアイドルには、青葉ひなり、あずまひかり、天羽希純、片山結愛、加藤まりん、黒宮れい、近藤あさみ、高梨あい、香月杏珠、佐々木みゆう、西永彩奈、西野小春、葉月つばさ、平野もえ、水城るな、山崎水愛などがいます。

2020年代

2022年には、このジャンルで活動してきた西永彩奈が中心的な雑誌の副編集長に就任するなど、新たな動きも見られます。ライブアイドルからの抜擢がより顕著になり、活動者の層が広がっています。朝倉ゆり、天羽成美、大嶋みく、信野樹奈、寺坂ユミ、葉山カナ、本多しおり、船岡咲、雪野まゆき、愛森ちえ、来生かほ、月見るい、椿野ゆうこといったアイドルが活動しています。

お菓子系アイドルというジャンルは、時代の変遷と共にその形態を変えながらも、多様な表現者を生み出し続けています。この一覧は、その長い歴史の一端を示すものです。

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