『お
見合い結婚』は、
2000年1月11日から
3月21日までの期間、フジテレビで放送された恋愛ドラマです。この作品は、毎週
火曜日の21時から21時54分まで放送され、
最終回は21時から22時14分に拡大版のエピソードとして放送されました。キャッチコピーには『「運命の恋」は「運命の出会い」から始まるとは限らない』が用いられ、物語のテーマをひときわ引き立てています。
あらすじ
物語の主人公、中谷節子(演:
松たか子)は、元キャビンアテンダントで24歳の女性です。彼女は、大切な恋人であったヒロシに逃げられ、仕事を辞めた後、何もせずに怠惰な日々を送っています。節子は酒を飲み、タバコを吸いながら時間をつぶし、喧嘩っ早い性格も災いして普段の生活は思わしくありません。
一方で、広瀬光太郎(演:
ユースケ・サンタマリア)は、大手商社「海山物産」に勤めている27歳の商社マンです。彼は、海外赴任の話が持ち上がりますが、赴任の条件が妻帯者であることという厳しいものです。恋愛関係にもない光太郎は、上司のすすめで、思いがけず節子とのお
見合いをすることになります。互いにあまり乗り気ではない状態で始まったお
見合いですが、次第に彼らは心の中で運命を感じあうようになります。
キャスト
ドラマには多彩なキャラクターが登場します。中谷節子を演じる
松たか子は、愛煙家で
酒豪の彼女の強い性格を魅力的に表現し、広瀬光太郎役の
ユースケ・サンタマリアは、優柔不断でお人好しな商社マンを演じています。さらには、光太郎の後輩、大畑純一(演:
窪塚洋介)や、節子の親友で現役キャビンアテンダントの河合ミカ(演:
さとう珠緒)など、登場人物たちの人間模様も物語を豊かにしています。特に、節子の両親の間には、お
見合い結婚の経験があり、その影響が彼女の価値観にどのように作用しているのかも見どころです。
制作
制作にあたって、脚本を担当したのは
吉田紀子であり、音楽は
中西俊博が手掛けました。演出には
木下高男や高橋正秀、鈴木雅之といった監督陣が名を連ね、フジテレビ第一制作部が関わっています。また、主題歌は
松たか子の「桜の雨、いつか」で、オープニング曲は
野猿feat.CAの「First impression」が使用されています。
謎と誤記のエピソード
初回放送では、オープニングのスタッフロールに誤って「YAEN feat.CA」と表記されていたことが後に指摘され、しっかりと訂正が施されました。このエピソードはドラマの話題性を高め、視聴者の間で語り草となりました。さらに、主演のユースケが誤記を自身で訂正するというユーモラスな演出も話題になり、ドラマ全体に楽しい要素をもたらしました。
関連作品
『お
見合い結婚』は、
吉田紀子脚本および杉尾敦弘プロデュースによる他の作品とも関連があります。特に『成田離婚』や『できちゃった結婚』といった作品は、同様のテーマを持っており、視聴者にとって魅力的な内容が共通しています。
このように、結婚や恋愛の形を考察させる『お
見合い結婚』は、視聴者に深い印象を残す作品となっています。