杉尾敦弘

杉尾 敦弘について

杉尾敦弘（すぎお あつひろ、1966年生まれ）は、日本の著名なテレビドラマプロデューサーです。彼はフジテレビジョンのドラマ制作センターのプロデューサーや編成部の副部長を務め、さらにストーリア合同会社の代表も歴任しました。彼のキャリアには多くの成功とともに、後に不祥事も伴うことになります。

経歴

杉尾は1988年に一橋大学社会学部を卒業し、同年フジテレビに入社しました。彼は入社当初から、片岡飛鳥、青嶋達也、笹栗実根、八木亜希子、有賀さつき、河野景子といった有名な同期と共に仕事をしました。特に興味深いのは、楽天の三木谷浩史代表も同じ大学の同期であったことです。

フジテレビではスポーツ部を経て、彼は第一制作部（現在のドラマ制作センター）で働き始めました。この部署では先輩の亀山千広や大多亮と協力しながら、数多くの人気テレビドラマのプロデュースに携わりました。彼のプロデューサーとしての手腕は高く評価され、2005年では編成制作局の編成部副部長としての責務を担いました。また、2008年には新規事業開発プロジェクトからフジテレビウエディングを手がける「ストーリア」を立ち上げ、同社の社長に就任しました。

不祥事と解雇

ただし、杉尾のキャリアは順風満帆ではありませんでした。2011年11月から2014年2月までの約2年間、ストーリアの社長として活動していた彼は、会社の運転資金から約1億円を着服していたことが明らかになりました。この問題は深刻で、2014年3月26日にはフジテレビから懲戒解雇処分を受ける事態に至りました。この出来事は彼のキャリアに大きな影を落としました。

担当した代表作

杉尾は多くの記憶に残るテレビドラマをプロデュースしました。彼が手がけた作品には、以下のようなものがあります：

• - 若者のすべて（1994年）
• - 輝く季節の中で（1995年）
• - ロングバケーション（1996年）
• - こんな私に誰がした（1996年）
• - ひとつ屋根の下2（1997年）
• - 成田離婚（1997年）
• - じんべえ（1998年）
• - リップスティック（1999年）
• - お見合い結婚（2000年）
• - 涙をふいて（2000年）
• - できちゃった結婚（2001年）
• - ウエディングプランナー SWEETデリバリー（2002年）
• - お義母さんといっしょ（2003年）
• - プライド（2004年）

また、杉尾は以下のドラマの協力プロデューサーとしても知られています：

• - 愛し君へ（2004年）

彼が企画に関与した作品には、Dr.コトー診療所（2003年、2006年）やめだか（2004年）などもあります。

まとめ

杉尾敦弘は、そのプロデューサーとしての才能で多くの名作を世に送り出しましたが、最終的には自身の不祥事により名声を失うこととなりました。彼の経歴は、成功と失敗が交錯する複雑なものであり、テレビドラマ制作の現場における彼の貢献を忘れることはできません。

もう一度検索