かざか証券

かざか証券株式会社について

かざか証券株式会社（Kazaka Securities Co., Ltd.）は、日本における証券業の歴史の一端を担っていた企業です。本社は東京都中央区に位置し、その長い歴史の中で数回の名称変更や組織再編を経て、最終的に2014年3月1日に内藤証券に吸収されました。

沿革

かざか証券の歴史は1935年に遡ります。当初は田丸屋田村新吉商店として創設され、その後1944年に株式会社化されて田丸屋證券株式会社となりました。1949年には東京証券取引所の正会員となり、商号を偕成証券株式会社に変更しました。その後は大興證券株式会社との合併を経て、1968年には証券取引法の改正により免許を取得しました。

1987年には大阪証券取引所の正会員となり、同年7月には新資本金を31億9000万円として総合証券会社としての地位を築きました。1990年には日本初の為替予約付豪ドル割引国債を販売し、金融商品における革新性を示しました。

1998年には日本証券株式会社および山加証券株式会社と合併し、商号を日本グローバル証券株式会社に変更。その後も2004年にライブドア証券株式会社に名称変更が行われます。

2006年にはかざかフィナンシャルグループの100%子会社として新たなスタートを切り、2007年には再び商号をかざか証券株式会社に戻しました。2009年以降はオンライン取引から撤退し、対面取引や電話での取引に焦点を当てるようになりました。

最終的に2014年、かざか証券は内藤証券に吸収合併されました。これにより、かざか証券としての歴史は幕を閉じました。

事業所

かざか証券は、東京都中央区に本社を構え、各地に支店を展開していました。主な営業本部は本店営業部と法人部が同じ場所にあり、三鷹、金沢文庫、関東、足利、焼津、大阪、住道、田辺、新宮など、全国に支店を持っていました。これにより、地域に密着したサービスを展開していました。

サービス

かざか証券は2009年にオンライン取引から撤退し、対面での取引やコールセンターを通じた電話取引に特化しました。この方針は顧客との密接なコミュニケーションを重視するもので、多くの顧客に親しまれていました。

主幹事の実績

かざか証券は2005年にエフェクター細胞研究所（現・株式会社ECI）の主幹事を務め、名古屋証券取引所セントレックスへの上場を果たしました。これを契機に、証券業界での存在感を強めていきました。

広報活動

かざか証券は社名が日本グローバル証券であった時期に、ニッポン放送やTBSラジオ、TOKYO FMなどでのラジオCMを頻繁に流し、ブランドの認知度を上げるための広報活動を行いました。また、FNNレインボー発でのスポンサー活動も行い、幅広いメディアでの露出を図っていました。

このように、かざか証券株式会社は日本の証券業界において重要な役割を果たしながら、時代の変化に応じた形で進化を続けてきました。

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