かのやコミュニティ放送

特定非営利活動法人かのやコミュニティ放送（FMかのや）

特定非営利活動法人かのやコミュニティ放送、略してFMかのやは、鹿児島県鹿屋市を拠点にしたコミュニティ放送局です。2006年8月4日に開局し、「誰でもラジオ、どこでもリスナー」をモットーにしています。この局は地域住民自身がラジオ番組を製作できるような仕組み（パブリック・アクセス）を採用し、地域の声を広げる数少ない放送局の一つです。開局初日には、地元の小学生がコールサインを読み上げるなど、地域参加が強調されました。

FMかのやはコールサイン「JOZZ0AY-FM」を持ち、周波数77.2MHzで24時間放送を行っています。出力は20Wで、鹿屋市南部の横尾岳から信号を発信しており、2009年には中継局2か所の放送免許を取得。おおすみFMネットワークの一員でもあり、他の局と共同で番組を制作することが多く、一部番組は同時に放送されます。

先に挙げたおおすみFMネットワークの中で、FMかのやは実質的なキー局となっており、多くの番組はここから配信されます。そのため、番組制作のレベルは一様ではありませんが、開局当初に比べて地域住民による制作番組のクオリティは向上しています。

受信エリアと技術

FMかのやは、横尾岳及び旧輝北町と旧吾平町に設置された2つの中継局によって、鹿屋市のほぼ全域をカバーしています。しかし、受信状況はエリアによって異なるため、一部の地域ではFMかのやの受信が困難な場合もございます。その場合でも、FMきもつきやFM志布志の番組を通じて、同じ内容を体験できることが可能です。

横尾岳は他の無線局も存在する通信条件の良い場所であり、鹿屋市外にも信号を届けています。大崎町や東串良町、さらには宮崎県都城市に至るまで、FMかのやの電波が届き、鹿屋市・錦江町の市境付近でも受信できます。ただし、夏場にはスポラディックE層の影響で一部の受信に混信が起こることがあります。

沿革

FMかのやは2005年に特定非営利活動法人として認証を受け、2006年6月には予備免許を取得後、試験放送を実施しました。8月4日には本放送を開始し、その初日は特番として放送されました。住民参加型の番組制作も早い段階から進められ、8月21日からは本格的に住民参加番組がスタートしました。また、公式アプリ「FM++」が提供され、視聴の幅も広がりました。

放送局運営においては、様々な型のプログラムが放送されており、特に地域の特色を活かしたものが多く見られます。例としては、留学生向けの情報番組や地域のアニソンを紹介する番組などがあり、リスナーに親しまれています。

FMかのやは、地域の文化や活動を発信することを目的としており、今後も住民との連携を強化しながら、さらなる発展を目指していきます。地域の皆様とともに歩むラジオ局として、これからの挑戦に期待が集まります。

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