かふん昔ばなし

かふん昔ばなし

『かふん昔ばなし』は、かふんによる日本の漫画作品。作者自身の体験を元にした、エッセイ風のショートコメディ漫画です。

概要

舞台は1990年代の小学校。“超弱い”主人公・かふんの、小学生ならではの日常エピソードが描かれます。元々は作者のTwitterやブログで発表されていたものが人気を博し、加筆・再構成を経て2015年にKADOKAWA・メディアファクトリーから単行本が刊行されました。その後、2016年まで『ComicWalker』にて連載されました。

エッセイ漫画という形式を取りながらも、各話の最後には必ず「フィクションです」という注釈が入るのが特徴です。

登場人物

主要人物

かふん: 本作の主人公。作者自身がモデル。気弱で人見知り、偏食家で虚弱体質、重度のアレルギー持ちという設定。心身にダメージを受けると嘔吐しやすい。好物はマグロの刺し身。漫画やゲームが好きで、『ラブひな』がお気に入り。学校では、保身のために姑息な行動に出たり、悪知恵を働かせたりするが、最後は裏目に出て酷い目に遭うのがお約束。
オカーサン: かふんの母親。「母」のロゴ入りエプロンを愛用。ゲーム好きで口は悪いが、強くて頼りになる母親。かふんは全く頭が上がらない。霊感があり、色々なものが見えるが、物怖じせず怒鳴って追い払う豪胆な性格。ご近所や親戚とのトラブルも力技で解決しようとする。嫁姑関係も良好（？）。
かふんの祖母（父方）: かふんと同居する祖母。ギョロッとした目が特徴。世間体を気にする性格で、トラブルに弱い。オカーサンとは嫁姑の関係で、内心「うるさい」と思われている。ご先祖様を信奉しており、嫁の行動に手を焼いているが、互いに言いたいことを言い合える関係。
かふんの祖母（母方）: オカーサンの実母。町工場を経営している。少し耳が遠い。孫に出すおやつは、オロナミンCとメロンボールが定番。虫歯予防のため歯間に正露丸を詰めることがあり、口臭がきつい。

クラスメイト

カゲ君: イケメンな優等生男子で、クラスの人気者。本名は陽影ゆう。かふんとは仲が良い。潔癖なところがあり、エロいものが苦手。
水音いちづ: ネズミに似た愛嬌のある顔をした女子。ニックネームは『コラッタ』。チクリ魔で、クラスメイトの粗探しをして先生に告げ口をする。クラスの男子からは嫌われている。
美桐すみこ: 無口でおとなしい性格の女子。かふんとは席がいつも隣同士になる。動物が好きで飼育委員。困っているかふんに手を差し伸べる優しい心の持ち主。
モミー: かふんの友人。いたずら好きで、人の家の冷蔵庫を勝手に開けるなど行儀が悪い一面がある。お婆ちゃん子。
潟川: かふんの友人。ニックネームは『カッター』。悪ガキで、コラッタによく告げ口をされている。病弱な妹がいる。
細井はやを: かふんの友人。裕福な家庭で育ち、高層マンションに住んでいる。たくさんの図鑑や最新のゲーム機を持っている。
大和: ニックネームは『トム』。担任の先生からお仕置きの『ケツピン棒』をよく喰らっている。
戸羽こがね: コウモリをかたどった髪飾りが特徴で、ニヒルな薄笑いを浮かべている。コラッタと並ぶチクリ魔。
倉州かりん: 黒髪のロングヘアー。いつも首からホイッスルをぶら下げている。計算高い性格。
筒貫: マイペースな性格で、状況に関係なく質問攻めをしてくる。

教師

よしこ先生: かふんの通っていた幼稚園の女性教諭。美人だが、いつも疲れたような表情を浮かべている。口癖は「まあ大変」。
担任の先生: かふんのクラス担任を務める初老の男性教師。スキンヘッドで色黒、ボディビルダーのような体型。温和だが、本気を出すとヤンキーを瞬殺するほどの戦闘力を持つ。生徒からは尊敬と畏怖を集めている。制裁用の『ケツピン棒』を携帯。
音楽の先生: 眼鏡をかけポニーテールの髪型をした女性教師。生徒からは「樺先生」と呼ばれている。金切り声で怒鳴るヒステリックな性格で、特に男子から嫌われている。

書誌情報

かふん 『まんが かふん昔ばなし』 KADOKAWA・メディアファクトリー〈MFコミックス〉、全1巻
かふん 『かふかふ世紀末～かふん昔ばなし～』 KADOKAWA・メディアファクトリー〈MFコミックス〉、全2巻

その他

単行本の表紙には昔話に関連した女性キャラクターが描かれているが、本編には登場しない。

外部リンク

かふん昔ばなし - カドコミ（旧・ComicWalker）
* かふかふ火葬場 - 作者のブログ（過去の掲載作品あり）

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