かもい岳国際スキー場

かもい岳国際スキー場の概要と歴史

かもい岳国際スキー場（かもいだけスキーじょう）は、北海道歌志内市歌神に位置する、空知管内でも有数のスキー場です。このスキー場は、1961年に市営として開設され、以来多くのスキー愛好者に愛されてきました。

スキー場の特徴

このスキー場には、東西に分かれた2つのゲレンデがあり、合計で8本のコースと4本の索道が設置されています。コースは初級者から上級者まで楽しめるように設計されており、最高所の標高は467m、最低所は216mで、標高差は251mに及びます。最大滑走距離は4,000m、最大傾斜は31°と多様な斜面がそろい、訪れるスキーヤーに魅力的な体験を提供しています。さらに、山麓にはかもい岳温泉もあり、スキーの後には温泉でリフレッシュすることが可能です。

スキー競技とスキースクール

かもい岳国際スキー場では「サロモンカップかもい岳ジュニアスキー大会」をはじめ、さまざまなアルペン競技大会が定期的に開催されています。また、1981年に設立されたスキースクール「かもい岳レーシングチーム」は、清澤恵美子や石井智也といった優れた選手を輩出しており、地域のスキー育成に大きく寄与しています。

運営の変遷

当初は歌志内市がこのスキー場を所有・管理しており、2007年からは指定管理者としてプラッサが運営を行うことになりました。しかし、少子高齢化や人口減少が影響して、スキー場の経営は厳しい状況となりました。2008年度の売上高が2億1600万円であったのに対し、営業停止前の数年間は1億円前後に減少しました。市の財政面でも困難を極め、指定管理料の見直しが行われる中で、結局プラッサは契約を更新せず、2018年度をもって営業を休止することとなりました。

その後、プラッサは破産手続きを申請し、2022年には営業を完全に停止しました。この影響で、地域の小中学校では代替のスキー場を探す必要が生じ、一部の学校ではスキー授業そのものを中止せざるを得ない事態に陥りました。

再開の動き

2020年2月、札幌市にある「M・かもい岳」への経営譲渡の方針が発表されました。そして、2020年度の営業再開計画が立てられ、2024年度には黒字化を目指すことが示されています。また、スキー場は再び「かもい岳国際スキー場」と名付けられ、さらなる復活を期待されています。同年には、隣接する宿泊施設も名称を改めて営業再開する見込みです。これにより、地域のスキー文化が再興されることが期待されています。

施設情報

スキー場には東ゲレンデと西ゲレンデがあり、それぞれ異なる難易度のコースが設置されています。各ゲレンデにはリフトがあり、スムーズに滑走を楽しむことができます。また、センターハウス内にはスキー用品の販売店や食堂があり、訪れるスキーヤーのための休憩スペースも整っています。

アクセス

アクセスも良好で、JR函館本線の砂川駅からはタクシーやバスで簡単に訪れることができます。自動車の場合は、道央自動車道奈井江砂川ICからのルートが便利です。地域内の観光資源としても重要なスポットとなっているかもい岳国際スキー場は、今後の成長が期待される場所です。

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