かものはしプロジェクト

特定非営利活動法人かものはしプロジェクト

特定非営利活動法人かものはしプロジェクトは、児童買春の問題を根本から解決することを目指す団体であり、2002年に設立されました。当初は任意団体としてスタートしましたが、2004年には特定非営利活動法人として法人格を取得しました。この団体の設立を主導したのは、村田早耶香、青木健太、本木恵介という3名の大学生で、彼らは東南アジアにおける児童買春問題の啓発活動を続けていました。

存在意義と活動の目的

o かものはしプロジェクトが活動を行う上での重要な背景には、農村部の貧困が児童買春を助長する一因となっているという問題意識があります。彼らは、職業訓練や雇用創出を通じて親や子どもたちが経済的に自立できるよう支援を行っています。これにより、児童買春の抑止につなげることを目指しています。

主な活動

現在、かものはしプロジェクトは、以下の3つの主要な事業を展開しています。

コミュニティファクトリー事業

コミュニティファクトリー事業は、2007年から農村部に重点を置いて進められています。農村の女性たちに職業訓練を提供し、経済的な自立を促すために、い草マットを製造する工場を設置しています。この工場では、女性たちが技術を習得するための職業訓練や識字教室も行われており、彼女たちの生活向上を図っています。さらに、より多くの支援を行うために孤児院の支援や警察訓練への協力もおこなっています。

サポーター事業

この事業は、かものはしプロジェクトの活動を支援するサポーター会員を募り、カンボジアでの取り組みをバックアップするものです。サポーター会員は月額1,000円の寄付を通じてプロジェクトの支援を行なっており、メールマガジンやスタディーツアーの開催を通じて活動への理解を深めています。

過去の活動

以前の活動として、2004年から2007年にかけて都心部で行っていたパソコン教室があり、技能を習得した多くの卒業生がIT業界に進むなど、職業獲得につながる成果を収めました。また、2006年には“帯プロジェクト”としてカンボジア伝統の絹織物を利用した商品の販売を行い、新たな市場開拓にも成功しています。

団体の組織と運営

現在、かものはしプロジェクトには約15,000人のサポーターが存在し、東京の事務所には15人のスタッフが勤務しています。活発なボランティア活動も行われており、900人近くがボランティアとして登録されています。理事には、共同代表である青木健太や村田早耶香が名を連ねており、組織は様々な専門性を有したメンバーで支えられています。

過去のメディア出演と書籍

この団体は、メディアに取り上げられることが多く、2008年にはテレビ東京の日経スペシャルに出演しました。また、共同代表の村田早耶香が著者として登場した書籍『いくつもの壁にぶつかりながら 19歳、児童買春撲滅への挑戦』も販売されています。

最後に

かものはしプロジェクトは、児童買春という深刻な問題に対して具体的な解決策を掲げ、地道な活動を続けています。経済的自立の支援を通じて、未来の子どもたちが安全で人間らしい生活を送れる社会を目指しています。

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