村田早耶香

村田早耶香のプロフィール

村田早耶香（むらた さやか）は、1981年10月24日に生まれた日本の社会起業家であり、特定非営利活動法人かものはしプロジェクトの共同代表です。東京都調布市の出身で、フェリス女学院大学の国際交流学部を卒業しました。彼女の本名は齋藤早耶香です。

初期の興味と活動のきっかけ

村田は中学生の時に国際問題に関心を持ち始めました。その後、大学在学中には弓削昭子教授の講義を受け、さらに深い理解を得ます。大学2年生のときに参加したNGOのスタディーツアーでは、東南アジアでの児童買春の実情を目の当たりにし、「児童買春を防ぎ、子どもたちが未来に希望を抱いて過ごせる社会を実現したい」という強い思いを抱くようになりました。これを機に、同じ志を持つ仲間たちと共に児童買春防止の活動に取り組み始めます。特に、カンボジアの職業訓練センターでのインターンを通じて、問題の解決に向けた具体的な経験を積みました。

かものはしプロジェクトの設立

村田は大学卒業後、カンボジアにおける児童買春防止を目的としたIT職業訓練学校の設立に乗り出します。この活動は様々な国際会議でも紹介され、日本を代表する意義深い取り組みとして評価されています。

経歴と受賞歴

村田は2001年、子どもの商業的性的搾取に反対する世界会議において日本の若者代表として参加。2002年にはNPOかものはしプロジェクトを設立し、タイやカンボジアでの現地調査を行い、児童買春に関するヒアリングを重ねました。2003年には、ソーシャルビジネスプランコンテストSTYLE2003で優秀賞を受賞し、世界銀行が主催する国際イベントにも参加しました。

2004年には、フェリス女学院大学を卒業し、かものはしプロジェクトのカンボジア事務所を設立、子どもたちへのパソコン教室も開始しました。その後、NPO法人格を取得し、代表理事に就任します。

彼女は2005年には日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー 2006リーダーシップ部門」で史上最年少の受賞者となり、2006年には貧しい家庭の収入向上プロジェクトをスタートさせました。さらには人間力大賞と参議院議長奨励賞を受賞するなど、数多くの栄誉に輝いています。2007年にはJCIよりTOYPを受賞し、2009年には国際ソロプチミスト日本東リジョンから「女性のために変化をもたらす賞」を獲得しました。

メディア出演と著作

彼女は、2008年にはテレビ東京の番組「日経スペシャル カンブリア宮殿」に出演し、社会起業家としての活動を広く知ってもらう機会を得ました。また、著書『いくつもの壁にぶつかりながら 19歳、児童買春撲滅への挑戦』（2009年、PHP研究所）を出版し、自らの経験や挑戦を多くの人々に伝えています。

村田早耶香は、社会の中で立ち上がり、変化を生むために果敢に取り組む姿勢を貫いています。

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