かんこう

株式会社かんこう：航空事業から総合建設コンサルタントへ

株式会社かんこうは、大阪府大阪市城東区に本社を置く、京阪グループに属する測量、設計、調査を専門とする会社です。その歴史は、1953年、鹿児島と種子島を結ぶ航空事業者「南日本航空株式会社」として設立されたことに始まります。

当初は航空事業を営んでいましたが、1960年に京阪電鉄の子会社となり、事業内容を大きく転換します。航空写真測量を基盤とした設計業務へと軸足を移し、1976年には社名を「関西航測」に変更。その後も事業領域を拡大し、調査業務、京阪電鉄駅構内設備の保守メンテナンス、コンピューターソフトの開発・販売、さらには建築に関する補償コンサルタント業務までを手掛けるようになりました。

1994年には、総合建設コンサルタント会社を目指し、現在の社名「株式会社かんこう」に改称。以来、多様なニーズに対応できる総合的な技術力を活かし、数多くのプロジェクトに携わってきました。その取り組みの一つとして、2005年には京都市嵐山・渡月橋付近に設置された小型水力発電所の調査、設計、設置にも貢献しています。

歴史を彩る主要な出来事:

1953年: 南日本航空株式会社として設立、航空機使用事業免許を取得。
1960年: 関西航空に改称し、京阪電鉄傘下に入る。八尾基地を開設。
1961年: 測量業務を開始。大津市に水上飛行機基地を新設。
1963年: 航空写真測量の営業を開始。
1972年: 観光水上飛行機の運航を休止。建設コンサルタント業者登録。
1976年: 社名を関西航測に変更。
1977年: 一級建築士事務所登録。
1978年: 設備機器保守事業を開始。
1994年: 株式会社かんこうに改称。ソイルエンジニアリングの株式を取得。
1999年: 設計・計測・計画・電気設計部門がISO9001認証を取得。
2001年: 文化財サービスに出資、設立。阪急航空に運行部の営業を譲渡。
2009年: ソイルエンジニアリング解散。


幅広い事業分野と高い専門性:

株式会社かんこうは、長年にわたる経験と蓄積された技術により、多様な分野の事業を展開しています。その事業内容は、測量、設計、調査にとどまらず、建設コンサルタント、補償コンサルタント、設備機器保守メンテナンスなど多岐に渡ります。

さらに、高い専門性と品質管理体制を維持するため、ISO9001認証を取得するなど、顧客への信頼性の確保にも積極的に取り組んでいます。環境大臣指定調査機関、大阪府知事指定調査機関としての認定も受けており、社会貢献にも尽力しています。

信頼と実績に基づく未来への展望:

株式会社かんこうは、創業以来培ってきた経験と技術を基盤に、これからも社会インフラ整備や環境保全に貢献し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。その歴史と実績、そして高い技術力によって、これからも地域社会の発展に貢献していくことでしょう。 京阪グループの一員として、グループ全体の戦略と連携を取りながら、更なる発展を目指していくことでしょう。


参考文献:

「京阪百年のあゆみ」京阪電気鉄道 2011年3月24日発行
「街をつなぐ 心をむすぶ」京阪電気鉄道 2000年10月1日発行
* 「過去が咲いている今」京阪電気鉄道 1990年7月1日発行

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