がんばれゴエモン 黒船党の謎

『がんばれゴエモン 黒船党の謎』は、コナミが開発し1997年12月4日に発売したゲームボーイ用アクションロールプレイングゲームです。人気シリーズ「がんばれゴエモン」のゲームボーイ版第2作目として登場しました。2012年にはニンテンドー3DSのバーチャルコンソールでも配信され、連射機能が追加されています。

本作は、縦見下ろし型のアクションRPGで、プレイヤーはゴエモン、エビス丸、サスケの3人の中から1人を選んで操作します。一度選択したキャラクターは、4ステージクリアするまで変更できません。敵を倒してもアイテムはドロップせず、宝箱や店で小判や回復アイテムを手に入れるシステムになっています。また、ステージの随所には、的当てやクイズなどのミニゲームが用意されており、ボス戦もミニゲーム形式で繰り広げられます。プレイヤーは、体力がゼロになるか、ボスのミニゲームで負けるとゲームオーバーとなります。セーブはステージクリア時のみ可能です。

物語は、大江戸湾に突如現れた黒船から現れた「黒船党」という謎の盗賊団が、見境なく盗みを働くことから始まります。ゴエモンたちは、黒船党の野望を阻止するため、立ち上がります。

ステージ構成は、からくり城、魔人の洞窟、黒船どくろ丸、どくろ丸再び、ガイコツ島の5つで構成されています。

プレイヤーキャラクターとしては、

ゴエモン：正義感の強い主人公。愛用のキセルを武器に戦います。攻撃力、ジャンプ力共に平均的で扱いやすいキャラクターです。パワーアップ武器は初代キセル、サブ武器は手裏剣です。
エビス丸：今回はセンスを武器に戦います。攻撃力は高いですが、ジャンプ力が低いです。パワーアップ武器は天下のセンス、サブ武器は手裏剣です。
サスケ：ゴエモンファミリーの一員。ジャンプ力が高い反面、攻撃力が低いです。パワーアップ武器は伝説のクナイ、サブ武器は手裏剣です。

味方キャラクターとしては、

ヤエちゃん：ゴエモン達の紅一点。今回はドクロ男爵に囚われの身となります。最終ステージでゴエモンたちにほら貝を渡します。
物知りじいさん：あるステージでクイズ勝負を挑んでくるキャラクターです。
おみっちゃん：お店でのみ登場するキャラクターです。
モンジロウ：ゴエモン打倒に燃える謎の男で、的当てで勝負を挑んできます。三度笠と目の傷がトレードマークです。
ゴエモンインパクト：ラストボス戦で登場する巨大ロボットです。

敵キャラクターとしては、

代官スリー：ステージ1のボスで、4ステージ中ボスとしても登場。「100M走」や「神経衰弱」で勝負を挑んできます。
大魔シーン：ステージ2のボスで、4ステージ中ボスとしても登場。「綱引き」や「絵合わせ」で勝負を挑んできます。
黒ダコビッチ：ステージ3、4のボス。「ちょうちんアタック」や「たこたたき」で勝負を挑んできます。
ドクロ男爵：世界征服を企む黒船党の党首で、正体は謎に包まれています。巨大ロボット「すかるきんぐ」を操縦し、ゴエモンたちに最終決戦を挑みます。ヤエちゃんをさらう目的は、邪神カーズへの生贄とするためです。

ゲームのスタッフには、プロデューサーに福井博幸氏、ディレクターに山下幸紀氏、プログラマーに近藤誠氏、福井博幸氏、グラフィックデザイナーに永井真氏、サウンドデザイナーに岡田蘭氏、岩田陽一氏、田中理恵氏、プロダクトデザイナーに中山貴裕氏が名を連ねています。

本作は、ゲーム雑誌『ファミ通』のクロスレビューでは16点(40点満点)、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票によるゲーム通信簿では21.8点（30点満点）という評価を得ています。また、ゲーム本『ゲームボーイパーフェクトカタログ』では、操作性の良さやBGM、会話シーンのテンポの良さ、江戸時代らしい雰囲気などが評価されており、高い評価を得ている作品とされています。

漫画版が『コミックボンボン』1998年冬の増刊号に読み切りとして掲載され、後に漫画版『がんばれゴエモン〜ネオ桃山幕府のおどり〜』（1998年）の単行本2巻に収録されています。

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