きかんしゃトーマス とびだせ!友情の大冒険

『きかんしゃトーマス とびだせ!友情の大冒険』

『きかんしゃトーマス とびだせ!友情の大冒険』は、テレビシリーズ「きかんしゃトーマス」の長編映画として、第13作目にあたる作品です。本作は、シリーズとしてはフル3DCGで制作された長編作品の中で10作目となっています。

概要

物語は、トーマスが捕らわれた製鉄所を舞台に、彼を救おうとする仲間たちの奮闘を描いています。新たに登場したキャラクターの一人、マーリンはも俳優のヒュー・ボネヴィルが声を担当しています。物語はイギリス本土で展開されるため、実在の地名であるイースト・ライディング・オブ・ヨークシャーのブリドリントンが登場します。

本作には、初の試みとして自閉症を持つキャラクターである「セオ」が描かれ、他にも新キャラクターとしてレキシーやマーリンが仲間として加わっています。また、本作では映像表現の新しい技法として、機関車たちが感情を表現するために体を揺らすアニメーションが取り入れられています。

ストーリー内には、1939年に公開された映画『オズの魔法使』へのオマージュが見られ、特に印象的なセリフが使われる場面もあります。

日本での公開

この映画は、日本では2018年4月7日に劇場公開され、ゲスト声優にはお笑いトリオの森三中が起用されました。前売り特典として、タカラトミー社製の玩具「テコロ プラレールトーマス」が配布され、また幼児対象の劇場鑑賞特典として「トミカ カラフル貨車」が用意されました。 なお、配信やCS放送ではセオの声を演じた竹内恵美子が、後にブルーノの声を担当することになります。

あらすじ

物語は、ソドー島で働くトーマスが、自分だけが特別だと自惚れる機関車、ジェームスに腹を立て、彼の仕事を奪ってメインランドのブリドリントンへと向かうところから始まります。トーマスはその広大な景色に興奮するものの、道に迷ってしまい、燃料の石炭を使い果たします。

そこでレキシーとセオという実験用機関車に助けられ、石炭と水を補給してもらい、再出発するトーマス。しかし、夕暮れ時に目にした製鉄所で、彼はハリケーンとフランキーという機関車に歓迎されるものの、翌日には状況が一転。ハリケーンへの恩返しとして、トーマスは監禁されて働く羽目になってしまいます。

トーマスはマーリンの助けを得て製鉄所から脱出し、レキシーたちの元へ戻ります。一方、ソドー島へ戻らないトーマスを心配するジェームスがブリドリントンに向かうと、偶然にもハリケーンたちに捕まってしまいます。トーマスは友達を助けるため、実験用機関車たちと共に力を合わせてジェームスを救出する冒険に挑むことになります。

新しい仲間たち

製鉄所の機関車たち

• - ハリケーン: 製鉄所で働く茶色いタンク式蒸気機関車。もともとは悪役の立ち位置ですが、仲間思いの一面もあります。
• - フランキー: 青緑のディーゼル機関車で、ハリケーンと共に製鉄所で働き、トーマスとジェームスを働かせようと画策します。

実験機関車たち

• - レキシー: 特異なデザインのキャブ・フォワード型蒸気機関車。陽気な性格を持ちながら、自信を欠いている様子も見受けられます。
• - セオ: 珍しい形状の蒸気機関車で、控えめな性格をしています。
• - マーリン: 銀色のテンダー式蒸気機関車で、自身が「ステルス機関車」として姿を隠せると思っています。

結論

『きかんしゃトーマス とびだせ!友情の大冒険』は、友情や協力の重要性に焦点を当てた感動的なストーリーです。新たな仲間たちとの出会いや、困難を乗り越える姿は、多くの子供たちに勇気を与えています。

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