きかんしゃトーマス トーマスのはじめて物語

きかんしゃトーマス トーマスのはじめて物語

概要

『きかんしゃトーマス トーマスのはじめて物語』は、人気シリーズ「きかんしゃトーマス」の長編シリーズの第10作目であり、フル3DCG制作による長編としては7作品目にあたります。この作品は、原作である「汽車のえほん」の出版70周年を祝して制作されました。アメリカでは2015年3月3日に、イギリスでは同年7月27日にそれぞれDVDが限定販売されました。物語はトーマスがソドー島にやってきて、鉄道の仲間たちとともに成長していく過程が描かれており、約45分にわたる内容になっています。

ストーリーは、原作の第1巻と第2巻、さらにテレビシリーズの第1シリーズを基にして脚本が作成されています。物語の中で、エドワードやゴードンなどの機関車たちとの関わりや、トーマス自身が経験を通じて成長していく様子が描かれています。実際にシリーズに存在するエピソードをリメイクした部分も多く、オリジナルの魅力を保ちつつ新たな要素も加わっています。

あらすじ

物語は、ノース・ウェスタン鉄道が運営するソドー島から始まります。エドワードやゴードンなどの大きな機関車が日常の任務に励む中、緑色の小型タンク機関車トーマスが新たに島にやってきます。トーマスは鉄道の重役であるトップハム・ハット卿からナップフォード駅での入れ替え作業を命じられますが、初めての仕事に圧倒され、失敗を重ねます。それでも、仲間たちの助けを借りて徐々に慣れていきます。

トーマスは次第に自信を持つようになり、様々な出来事を通して成長しますが、ある日、島で働くジェームスが貨車に押されて暴走するのを目撃します。トーマスは迅速に行動し、危険な状況を助けるために駆けつけます。この経験は彼にさらなる成長を促し、仲間との絆を深めるものとなります。

新キャラクターと音楽

本作では新たに登場するキャラクターとして、赤い縦型ボイラーの小型機関車「グリン」がいます。彼は原作の「コーヒー・ポット」に触発されたキャラクターで、物語の中盤から変化する重要な役割を担います。また、劇中には、クラシックシリーズでお馴染みの楽曲がアレンジされて使用されています。特に、トーマスと仲間たちの冒険をより一層盛り上げる楽曲が印象的です。

日本での公開

日本では、2015年12月16日にDVDがリリースされ、関連商品も展開されました。また、2018年4月1日にはカートゥーンネットワークで放映され、視聴者に広く親しまれました。タカラトミーからは、本作に登場するキャラクターを基にしたトミカやプラレールが販売され、子どもたちに喜ばれています。

まとめ

『きかんしゃトーマス トーマスのはじめて物語』は、新しい冒険と成長の物語です。トーマスが島の仲間たちとどのように絆を深め、成長していくのかを描いた本作は、ファンや新しい視聴者にとっても楽しめる作品となっています。子どもたちに向けたメッセージと、アニメーションならではの工夫で、世代を超えて愛される作品です。

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