きかんしゃトーマス 探せ!!謎の海賊船と失われた宝物

きかんしゃトーマス 探せ!!謎の海賊船と失われた宝物

『きかんしゃトーマス 探せ!!謎の海賊船と失われた宝物』は、人気シリーズ「きかんしゃトーマス」の長編作品として知られる第11作目です。本作は、フル3DCGの長編作品の中では8作目にあたります。また、原作である「汽車のえほん」の出版70周年を祝う意味でも特別な役割を持った作品となっています。

ストーリーは、ソドー島でのトーマスの冒険を描いており、海賊船や宝物を追い求める船乗りのジョンとの出会いが中心です。ジョンは、自身の海軍生活を終えた後、宝を探すためにソドー島にやってきたキャラクターで、性格はわがままで強欲。トーマスは、彼の宝探しを手伝う中で様々な困難に直面します。

本作では、トーマスが新しい支線の工事を手伝う罰を受けており、そこで不注意から陥没事故に遭遇します。その穴の底で見つけたのは巨大な海賊船。登場する新キャラクター、船乗りのジョンと彼の相棒であるスキフに手を貸し、宝探しに加わります。しかし、なかなか宝物を見つけることができず、トーマスは次第にジョンから疑いの目を向けられることになります。この物語の中で、トーマスが他者からの信頼を取り戻すことはできるのでしょうか。

この作品では、新キャラクターライアンが登場します。彼はソドー島に新たにやってきた紫色のタンク式蒸気機関車で、非常に親切ですが、意外にもパニックに陥りやすいという一面があります。また、従来のキャラクターが再登場し、幼児の視聴者にも親しみやすく仕上げられています。特にドナルドやダグラス、デイジーなど、長らく登場機会がなかったキャラクターたちもフィーチャーされています。

音楽面では、プラハ市フィルハーモニー管弦楽団が劇伴の演奏を担当し、シリーズ初期からのオーケストラ使用が久々に復活しました。このような音楽的な演出もかつてないスケール感を作品に与えています。

日本における公開は2016年4月9日に行われ、同年10月にはDVDも発売されました。配給は、イオンエンターテイメントと東京テアトルが手掛け、主にイオンシネマ系の劇場での上映が中心となりました。また、ゲスト声優にはロックミュージシャンDAIGOがライアン役で参加したことも注目を集めました。

『きかんしゃトーマス 探せ!!謎の海賊船と失われた宝物』は、親子で楽しめる内容とユーモアが詰まった物語であり、世代を超えて親しまれる作品として位置づけられています。さまざまなキャラクター、音楽、ストーリーが融合し、トーマスの新たな冒険が展開される様子は、視聴者にとって忘れられない体験となるでしょう。

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