きくちべんりカー

きくちべんりカー

きくちべんりカーは、熊本県菊池市内で運行されているコミュニティバスです。このバスは熊本電鉄バスによって運営されており、地域住民の日常的な移動手段として親しまれています。

概要

このバスは、隈府地区を右回り、菊池地区を左回りという形で運行され、いわば8の字形の周回コースを形成しています。乗客は、右回り・左回りどちらのコースでも継続して乗車することができ、利便性が高いのが特徴です。運行便数は1日あたり6便で、日曜日や祝日、年末年始には運休となります。地域の人々からは「べんりカー」として愛されており、この名称は「便利だな」を意味する九州地方の方言です。実際、2008年11月14日には利用者数が10万人を超え、その人気を証明しました。

運賃

きくちべんりカーの運賃は、シンプルに大人100円、子供50円の均一料金となっています。障害者手帳を持っている方やその介助者は、半額で利用することが可能です。特に6月の第1月曜から1週間、また2月の第1月曜から1週間の期間は、運行開始を記念したり利用促進のために、特別に運賃が半額となります。支払いは現金のほか、くまモンのICカード、クレジットカード、または特定のバスパスを利用することができます。ただし、わくわく1dayパスは当バスでは使用できません。専用の回数券も存在しません。

沿革

きくちべんりカーは2002年10月から11月の間に試験運行が行われ、その後2004年6月に正式に運行を開始しました。2009年には、菊池ライオンズクラブから9か所の停留所に10台の待合ベンチが寄贈され、さらなる利便性向上に寄与しました。また、2010年には菊池市の交通体系についての取り組みが評価され、国土交通大臣表彰を受賞しています。

系統

きくちべんりカーには、

• - 東回り（隈府コース）

電鉄プラザ → 菊池中央病院 → 市民広場 → 老人福祉センター入口 → 総合体育館入口 → 菊池温泉 → 医師会立病院 → 女子高前 → 中央公民館 → 南中学校入口 → 大琳寺 → 菊池中央病院西口 → 電鉄プラザ

• - 西回り（菊之池コース）

電鉄プラザ → 袈裟尾 → 軌道敷跡 → 北園団地 → きくちのまんま → 西部市民センター → 深川 → 北宮 → 南中学校入口 → 市役所 → 警察署 → 菊池中央病院西口 → 電鉄プラザ

の2つのコースがあります。両コースは同じ車両で交互に運行されており、一つのコースからもう一つのコースに乗り換える際は電鉄プラザで乗り降りせずにそのまま乗り続けることができます。ただし、運賃は同額のままで追加加算はありません。

車両

使用される車両は、小型の路線車両である三菱ふそうエアロミディMKで、前の運行から移籍されてきたものです。時には他の小型車両が代走することもあります。また、以前は赤色のマイクロバス（三菱ふそう・ローザ）が専属で使用されていましたが、現在の車両に代替されたため、その車両は廃車となりました。

総括

きくちべんりカーは、地域に密着した移動手段としての役割を果たし続けています。便利で経済的なサービスは、地域の交通体系を支える重要な存在として、多くの人々に利用されています。

もう一度検索