三菱ふそう・ローザ

三菱ふそう・ローザ (ROSA) 概要

「ローザ」は、三菱ふそうトラック・バスが製造するマイクロバスです。この車両は、三菱自動車工業が展開したバスの歴史の中で特異な地位を築いており、初代車両の発売は1960年に遡ります。ローザは、商用車としてだけでなく、特定バス、小型路線バスやロケバス、さらにはキャンピングカーのベース車両としても利用されています。

ロゴとして認知されているこのモデルは、1987年にグッドデザイン賞を受賞しており、デザインと機能性を兼ね備えた存在と評価されています。さらに、ローザは日本国内においては唯一、四輪駆動のモデルをもたらすマイクロバスであり、これは特に航空自衛隊の用途にも適しているという側面があります。

歴史

初代（1960 - 1973年）

初代「ローザ」は1960年、三菱重工業によって誕生しました。当初、このバスは中型トラック「ジュピター」をベースとして製造され、リアダブルタイヤを標準装備していたため、他のマイクロバスと比較して車体が大きく、価格は一段高めでした。影響を受けたメルセデス・ベンツ L319のスタイリングが特徴で、愛称として「だるまローザ」と呼ばれることもあります。

1963年からは「三菱ふそう・ライトバス」が発売され、これが「ライトローザ」に進化。特に小型化とコストダウンが進められたライトローザは、乗用車生産のノウハウを生かした設計がなされ、自家用市場にも対応しました。

2代目（1973 - 1986年）

1973年、フルモデルチェンジを果たし、「プリティローザ」と名付けられたこのモデルは、エンジンバリエーションとして2.7Lディーゼルと2.3Lガソリンの2種類を搭載。1980年代にはエンジン改良が進みつつ、搭載エンジンの性能が向上しました。

3代目（1986 - 1997年）

1986年には、より流線形のデザインへと進化。運転のしやすさを追求した設計が評価され、1987年にはグッドデザイン賞を受賞。新しい機能としてオートマチック[[トランスミッション]]や4WDもラインナップされました。

4代目（1997年 - 現在）

1997年には新しい外観デザインとともに改良が加えられ、エンジンの選択肢も増加。特に運転席エアバッグなど安全装備が充実し、エネルギー効率の良いモデルへと進化しました。

特徴

ローザは、マイクロバス市場において独自の地位を持ち、OEM車両がほとんど存在しないのが特徴です。今回の供給中止を乗り越え、2023年3月から一部改良を行い生産が再開されました。非常に多様な用途で使われるこの車両は、普段使いから特別なイベントまで広範囲に対応できる装備が施されています。特に、安全機能や快適性を重視した改良が加えられている点は利用者にとって大きな魅力となっています。

まとめ

マイクロバスとしての進化を続けている三菱ふそう・ローザは、デザイン性に加え、機能性や安全性も兼ね備えた流行に敏感な存在です。今後も様々な用途に応じたモデルが期待されるローザは、長い歴史を持ちながらも常に新しい挑戦を続けています。

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