きくち教児の楽気!DAY

東海ラジオで2016年4月1日から2022年3月26日まで放送されたラジオ番組、『きくち教児の楽気!DAY』は、タレントのきくち教児をパーソナリティに迎え、主に東海地方のリスナーに向けた情報や交流を発信しました。番組名の「楽気（ラッキー）」は、「楽」と「気」という漢字を組み合わせた造語であり、軽快で楽しい番組を目指す姿勢がうかがえます。きくち教児はかつて日本テレビ系列『ズームイン!!朝!』の中京テレビ担当レポーターを務めたほか、中京テレビの番組に長く出演しており、東海地方で高い知名度を誇ります。

この番組は、当初2016年4月の東海ラジオの番組改編に伴いスタートしました。それまで月曜日から金曜日まで放送されていた昼のワイド番組『宮地佑紀生の聞いてみや〜ち』（13:00 - 16:00）が月曜日から木曜日までの放送に短縮されたため、空いた金曜日の放送枠（13:00 - 16:00）を引き継ぐ形で始まりました。番組の内容は、東海3県内の最新の話題や、リスナーから寄せられる身近な疑問への回答、そしてリスナーのリクエストに応える懐かしの楽曲紹介などが中心でした。地域に根ざした話題と、パーソナリティとリスナーの距離の近さが特徴でした。

しかし、番組開始から間もない2016年6月、『聞いてみや〜ち』がパーソナリティの不祥事により急遽打ち切りとなります。これを受け、東海ラジオは同年8月1日から後継番組として日替わりパーソナリティによる新たなワイド番組『FINE DAYS!』を開始しました。独立して放送されていた『きくち教児の楽気!DAY』は、この『FINE DAYS!』の金曜日版として組み込まれる形となり、きくち教児も『FINE DAYS!』金曜日のパーソナリティという扱いになりました。放送時間帯は引き続き金曜日の13:00から16:00でした。

『FINE DAYS!』が2017年9月に終了すると、『きくち教児の楽気!DAY』は再び独立した番組として再スタートを切りました。この際、放送曜日と時間帯が大きく変更され、前番組『小島一宏 一週間のごぶサタデー』の後を引き継ぐ形で、土曜日の8:00から12:00までの4時間番組となりました。この独立番組となった期間には、東海ラジオ本社9階にある大会議室を「楽気!スタジオ」と名付け、そこから毎週公開生放送を実施するという試みも行われました。多くのリスナーがスタジオを訪れ、生放送の臨場感を肌で感じられる機会となりました。

2018年4月には再度番組改編が行われ、放送時間帯が土曜日の9:00から11:00までの2時間に短縮されました。これに伴い、公開生放送は終了となりましたが、毎週抽選で選ばれたリスナーがスタジオの見学に参加できる形式に変更されました。

番組を彩る出演者としては、長年パーソナリティを務めたきくち教児に加え、アシスタントの存在が重要でした。番組開始から2020年9月26日までは、東海ラジオのアナウンサー（後にフリー）である青山紀子がアシスタントを務めました。そして、2020年10月3日からは、元中京テレビアナウンサーである市野瀬瞳がアシスタントを引き継ぎました。奇しくも、パーソナリティとアシスタントが共に中京テレビにゆかりのあるコンビとなりました。

番組内では様々なコーナーが設けられました。2018年4月以降の土曜9時台には、きくち教児が会いたい人に話を聞く「教児のなにしとりゃ～す?」、防災情報を伝える「南海トラフ大地震 どうなる?どうする?」、地元スーパーのお買い得情報やレシピを紹介する「ピアゴお買い得情報」、文化施設や大学の情報を提供する隔週コーナー「パラミタミュージアム美術館ガイド」「大同大学キャンパスリポート」などがありました。10時台には、アシスタント（青山紀子時代）が注目アイテムを紹介する「のりコレ!」、家づくりに関するアドバイスを行う「高橋佳延 家づくり指南番」、パーソナリティの飼い猫やリスナーのペットを紹介する「今週のほにゃ」、そして時折、シンガーソングライター半﨑美子によるコーナー「半﨑美子のラジ弁」などが放送されました。また、土曜4時間放送時代には、東海3県の魅力を紹介する「東海3県 行ったつもり!?」や、様々なゲストを迎える「楽気!カフェ」といったコーナーも展開されていました。これらのコーナーを通じて、地域情報、生活情報、エンターテインメント、そしてリスナーとの双方向のコミュニケーションが図られました。

6年間の放送を経て、『きくち教児の楽気!DAY』は2022年3月26日の放送をもって終了しました。その間、放送時間や形式を変えながらも、パーソナリティきくち教児の温かい語り口と、地域に寄り添った内容で多くのリスナーに親しまれた番組でした。

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