きみはいい人、チャーリー・ブラウン

『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』：ピーナッツの世界がミュージカルに！

1967年、クラーク・ゲスナーによって脚本、作曲、作詞されたミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン (You're a Good Man, Charlie Brown)』は、多くの人々に愛されるチャールズ・M・シュルツの漫画『ピーナッツ』を原作としています。オフブロードウェイでの初演後、ブロードウェイでも上演され、高い人気を博しました。現在もアマチュア劇団による上演が頻繁に行われており、世界中で親しまれる作品となっています。

日本初演とその後

日本では1977年、玉川学園高等部演劇部によって初演されました。この公演は、日本のミュージカル史において重要な位置を占めており、多くの観客を魅了しました。以降、数多くのプロ・アマチュア公演が上演され、現在も多くのファンに愛され続けています。2017年には、新たな翻訳と演出で東宝により上演され、再び話題を呼びました。

主要登場人物

本作の主要登場人物は、チャーリー・ブラウン、ルーシー、ライナス、シュローダー、スヌーピーなど、『ピーナッツ』でおなじみのキャラクターたちです。1977年の日本初演では、サリーとパティーが出演・欠席という違いが見られました。サリーは原作漫画でも主要キャラクターですが、初演時の事情により出演しなかったと考えられます。一方、パティーは日本初演のみ登場したキャラクターのようです。それぞれのキャラクターの個性と魅力が存分に活かされた舞台となっています。

日本初演の舞台裏

1977年日本初演のスタッフは、錚々たるメンバーが集結していました。翻訳は青井陽治氏、翻訳協力には谷川俊太郎氏と、日本を代表する翻訳家たちが参加。演出は竹邑類氏、振付は中川久美氏など、舞台芸術の第一線で活躍する人々が、この作品に携わっていました。音楽監督は水谷良一氏、美術は倉本政典氏、照明は勝柴次男氏、音響は大内光久氏と、舞台を支えるスタッフ陣も充実していました。衣装は株式会社ファミリアが提供しました。

魅力的な楽曲の数々

『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』の魅力は、軽快で耳なじみの良い楽曲にもあります。2017年日本版では、第1幕に「オープニング」「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」「ランチタイム後」「シュローダー」「スヌーピー」「ボクの毛布とボク」「凧揚げ」「精神分析」「ベートーベン・デー」「うさぎ狩り」「読書感想文」、第2幕に「レッド・バロン」「わたしの新しい哲学」「ベースボール・ゲーム」「グリークラブ・リハーサル」「あまり知られていない事実」「サパータイム」「Happiness」といった楽曲が演奏されました。アンドリュー・リッパによる追加曲も含まれており、原作漫画の世界観をさらに豊かに表現しています。

変わらぬ人気

『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』は、半世紀以上もの間、世界中の人々を魅了し続けています。その人気の秘密は、チャーリー・ブラウンの素直さや、個性豊かなキャラクターたちの魅力、そしてクラーク・ゲスナーの素晴らしい楽曲にあると言えるでしょう。今後も、多くの人々に愛され続ける作品として、その歴史を刻んでいくことでしょう。

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