くじら (タレント)

くじら（佐々木 憲夫）

くじらは1975年に生まれた日本のものまねタレントで、結婚相談所の所長も務めている。本名は佐々木 憲夫で、身長は170cm、体重は65kgという体格を持つ。特に趣味や特技としてビリヤードや釣りが挙げられ、東京都立向丘高等学校を卒業後、1994年に芸人としてのキャリアをスタートした。彼はオフィスインディーズ、トップ・カラーなどの芸能プロダクションを経て、後に太田プロダクションに所属していた。

活動の軌跡

2000年に「ゆうえんち」というコンビを結成したが、2006年に解散。その後、マニアックなモノマネを披露し、人気を博すようになった。特に「とんねるずのみなさんのおかげでした」のモノマネ選手権では常連として出演し、自身のネタをまとめたDVD『くじら スター☆伝説』もリリースした。さらに、2006年に開催されたR-1ぐらんぷりでは準決勝に進出するなど、その実力を証明した。

2010年には「第5回妖怪そっくりコンテスト」で「雨降小僧」のコスチュームを着用し最優秀賞を獲得。その翌年にはグランドチャンピオン大会でも栄冠に輝いた。2010年のM-1グランプリでは、「ケンキとくじら」としてコンビを組んで挑戦した。2017年6月には、13歳年下の一般女性との再婚を発表し、自身のプライベートな側面も注目を集めた。彼は愛犬としてパグを飼う愛犬家でもある。

近年では、芸人としてよりも「恋愛マスター」としての活動がメインになっており、自らの経験をもとに恋愛相談やカウンセリング、セミナーを行っている。LINEによる恋愛相談の登録者数は7000人を越え、2018年に出版された書籍『世の中には、誰とでも幸せになれる人と、誰といても幸せになれない人の二通りしかいない。』は、Amazonの恋愛本ランキングで1位に輝いた。このように、彼の人気は多岐にわたって拡大している。

芸風とモノマネ

くじらは、特に釣り界のスター選手のものまねを得意としており、釣り業界での活動が多いため、釣り関係ネタに強い影響を与えている。また、彼の芸風には様々なジャンルのスター選手のモノマネが含まれており、ビリヤードやダーツ、大物船釣り、イカ釣りスターなど、多岐にわたるレパートリーを持つ。一般人をも取り入れた「スターシリーズ」という形で、日常の中のキャラクターを面白おかしく表現するスタイルも特徴だ。

モノマネのレパートリーには著名な人物も多く、武田鉄矢や山崎まさよし、井上陽水、田中邦衛など、多様なジャンルの有名人の真似を行う。さらに、キャッチフレーズを用いることで、観客を惹きつける工夫も行っている。

逸話と実家

実家は新宿区の早稲田に存在し、イナホビリヤードというビリヤード場を経営している。特に2007年には、日本テレビの『24時間テレビ』でハギモト欽一がスタートするのに合わせ、70キロのマラソンを一人で完走し、その成り行きをブログに投稿した。途中、モノマネを何度も行いながら続けたこの挑戦は、彼のユーモアセンスを示した逸話として語り継がれている。

メディア露出

彼の活動はテレビだけでなく、多くのインターネット番組にも出演し、CMにも登場している。特に定期的に行われるトークライブ「お堀のくじら」では、他の芸人とのコラボレーションも楽しみの一つである。著書には、恋愛に関する本がいくつかあり、多くの読者から支持を受けている。

今日も彼は、ものまねタレントとしての顔を持ちながら、恋愛のプロフェッショナルとしての新たな道を切り開いている。

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