くすのきしげのり

くすのきしげのり

くすのきしげのり（1961年 - ）は、日本の著名な児童文学作家であり、童謡詩人です。彼は徳島県で生まれ、徳島大学を卒業後、鳴門教育大学大学院で学びました。教育関連の著書においては、楠茂宣という名前でも知られています。

略歴

くすのきは、徳島県立城北高等学校在学中から文芸部に参加し、大学時代には児童文学の創作に取り組み始めました。小学校教諭となってからも、道徳や国語の授業で使用する教材を執筆し続け、児童に向けた作品を数多く生み出しました。

2002年には徳島県鳴門市立図書館の副館長に就任し、民間企業との連携を図りながら読書を推進する活動を行いました。しかし、2004年に脳梗塞を経験し、数ヶ月間入院しました。退院後、リハビリを経て元の職務に復帰し、2005年からは「あなたの一日が世界を変える」という理念を広めるための活動を開始しました。

2011年には、教職に就いて26年を経た後、50歳を目前にして退職。その後、「オフィス KUSUNOKI」を設立し、児童文学の創作活動や講演活動に専念する道を選びました。

主要作品

くすのきしげのりの代表的な作品には、『おこだでませんように』や『メガネをかけたら』、さらには『もぐらのサンディ』などがあります。また、『いちねんせいの1年間』や『すこやかな心を育む絵本』シリーズなど、教育的な視点から子どもたちの成長を支援する内容の著作が多いです。

さらに、彼は日本児童文芸家協会や日本童謡協会の会員であり、徳島児童文学会の会長を務めています。南四国大学文学部非常勤講師として絵本や児童文学の創作を教え、徳島大学でも道徳教育の非常勤講師をしています。

受賞歴

くすのきはその作品で多くの賞を受賞しています。1989年には『いちにのさんかんび』で第3回毎日童謡賞優秀賞を受賞し、1990年には『そうさぼくらは地球の子ども』で第2回国際少年少女合唱祭テーマソング最優秀賞に輝きました。

他にも、『あたたかい木』で第5回新美南吉童話賞に入選し、ポプラ社の公募でも『５月の青空』が優秀作品として認められました。また、さまざまな創作コンテストでも受賞歴があり、特に『もぐらのサンディ』は2001年にキッズエクスプレス21大賞を受賞しました。

2011年には阿波文化創造賞を受賞し、同年のJBBY賞バリアフリー図書部門では『おこだでませんように』が選ばれるなど、彼の作品は多くの読者に愛されています。近年も受賞を重ね、彼の作品は広く評価されています。

著作

彼の著作は多岐にわたり、1990年代には『いちにのさんかんび』や共著の『心を育てる絵本のリスト』などがありました。2000年代、2010年代にも新たな作品を発表し続け、児童文学の発展に貢献しています。彼の作品は、未来を担う子どもたちに対し、豊かな想像力と学びを提供することを目指しています。

まとめ

くすのきしげのりは、児童文学というジャンルにおいて、教育者としての視点を活かしつつ、子どもたちに愛される作品を数多く創作してきました。彼の経歴や受賞歴は、彼の情熱と才能の表れであり、今後も多くの人々に影響を与えることでしょう。

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