くるりんばす

くるりんばす：日進市のコミュニティバス

愛知県日進市が運営する「くるりんばす」は、地域住民の生活を支える重要な交通手段です。正式名称は市内巡回バスですが、愛称は公募によって「くるりんばす」と名付けられました。このバスは市内の主要な観光スポットや住居地を結ぶ7つの路線を運行し、市役所を始発終着点とするため、利用者にとって非常に便利です。

運行形態

「くるりんばす」は、ほぼ毎日運行されており、年末年始（12月31日から1月3日）を除いて利用可能です。1996年に試行が始まり、1999年に正式に運行が開始されました。この時に市民の声を取り入れて名付けられた愛称は、以来市民に愛されています。2006年度には利用者数が42万人に達するなど、日進市民の交通手段として広く支持されています。

使用する車両は、日野のレインボーとポンチョで、これらは市が委託している名鉄バスによって運行されています。定期的な点検の際には、名鉄バスの中型と小型車が代わりに運行されることもあります。また、他の公共交通機関への乗り換えも便利で、名鉄豊田線の日進駅や米野木駅、愛知高速交通のリニモ長久手古戦場駅などで、他のバスとスムーズに接続できます。

近年の改善として、2016年3月1日からはバスロケーションシステムが導入され、リアルタイムで運行状況を確認することが可能になりました。さらに、2019年からは人気声優の石田彰さんがバスの車内で観光スポットを紹介する音声案内も始まり、旅の楽しみを増しています。

料金と特典

利用料金は、通常の路線が1乗車200円、循環線が100円となっています。ただし、特定の条件を満たす方には無料で利用できる特典があります。対象は中学生以下の子ども、各種手帳を持つ方及びその付き添い者、さらに運転免許を自主返納した方などが含まれます。

また、市役所で降車時に乗り継ぎ券を受け取ることで、他の路線へ無料で乗り換えることもできます。平日の日中に限り、特定の駅間での乗り継ぎも可能です。さらに、交通系ICカードの利用も可能ですが、マイレージポイントは付与されません。2024年4月1日より、全路線が200円に統一される予定です。

定期券と回数券

「くるりんばす」では、1,000円で12枚つづりの回数券や定期券が販売されています。特に高齢者向けの定期券は、1ヶ月1,000円、3ヶ月3,000円という特別価格で提供され、利用しやすくなっています。

路線の特徴

「くるりんばす」には多様な路線があり、それぞれに特色があります。例えば、赤池線は市役所から赤池駅、日進駅を経由し、日進おりど病院などへのアクセスも提供しています。米野木線や三本木線は市南部を経由し、それぞれ日進駅や米野木駅とを結ぶ往復運行が行われています。さらに、梅森線は香久山・梅森台を経由し、五色園線は長久手古戦場駅へ向かいます。これにより、様々な駅や施設への利便性が向上しています。

まとめ

「くるりんばす」は、日進市に住む人々にとって欠かせない交通手段であり、これからも地域の発展に寄与することでしょう。多彩な路線や手頃な料金、さらには観光スポットの紹介など、使い勝手の良いコミュニティバスとして、その利用価値はますます高まっています。今後の運行再編も期待される中で、地域に密着したサービスとして愛され続けることでしょう。

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