ぐらんぶる

ぐらんぶる (GRAND BLUE)

『ぐらんぶる』は、井上堅二が原作を手がけ、吉岡公威が作画を担当した日本の漫画作品である。この作品は、2014年5月に『good!アフタヌーン』での連載がスタートし、スキューバダイビングをテーマにしているが、ダイビングの描写だけでなく、飲み会や大学生たちの交流も豊かに描かれている点が特徴だ。アニメ版は2018年に放送され、大ヒットを記録。また、同年には「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2018」にてネクストブレイク部門で7位にランクインし、2024年4月時点で累計発行部数が900万部を突破するなど、その人気は絶大である。さらに、2023年5月号では『おとなりに銀河』とのコラボレーションとして、特別読み切りも掲載された。

あらすじ

物語は、海の近くにある大学に進学する北原伊織の視点から描かれる。彼は、叔父が経営するダイビングショップ「グランブルー」に身を寄せることになる。ダイビング未経験の伊織は、そこに集う魅力的な女子や、酒とダイビング、さらには全裸を好む屈強な仲間たちと出会う。彼自身の鈍感さやお調子者な性格が引き金となり、数々のドタバタに巻き込まれていく。やがて彼は、ダイビングに魅了されつつ、仲間たちとの交流を通じて成長していく。

登場人物

物語の中心に存在するのがダイビングサークル「Peek a Boo」（略称:「PaB」）である。サークルはほとんどが男性メンバーで構成され、ユーモラスでおおらかな雰囲気が漂う。盛り上がる飲み会では、時に野球拳を交えた酒盛りが繰り広げられるが、その一方でダイビングには向き合って真剣に取り組む姿勢も見られる。多様なメンバーたちが織りなす物語は、ユーモアと友情、成長の要素が組み合わさっており、視聴者を惹きつける要因となっている。

• - 北原伊織: 主人公で男子校から進学し、伊豆大学機械工学科の1年生。馬鹿で無神経な性格だが、人を思いやる優しさも持つ。徐々にダイビングの魅力に目覚めていく。

• - 古手川千紗: 主人公の従姉で伊織と同じく大学1年生。ダイビングの魅力を伊織に伝えようとするも、彼の下衆な言動には冷酷な視線を向ける。

• - 今村耕平: 伊織の親友でオタク気質の持ち主。共に行動し、互いに支え合う仲。

• - 吉原愛菜: 青海女子大のメンバーで、伊織たちと関わる。初期はいじめに近い扱いを受けていたが、ダイビングの楽しさが影響を与え成長していく。

• - 時田信治: 「PaB」の会長で、ダイビングに対して非常に真面目な面を見せる頼れる先輩。

このように『ぐらんぶる』は、多様なキャラクターとダイビング、友情、そして青春の要素を絡め合い、読み手を飽きさせないストーリーが展開されている。マンガの魅力を最大限に引き出した作風は、アニメ化や映画化もされ、さらに新たなファン層を開拓している。ユーモアと人間関係の温かさが詰まった作品は、今後も多くの人々に愛され続けるであろう。

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