ぐるっと8県 九州沖縄

「ぐるっと8県 九州沖縄」

「ぐるっと8県 九州沖縄」は、NHK福岡放送局とNHKプラネット九州支社が共同で制作し、九州・沖縄地域に特化した情報を提供する地域情報番組です。この番組は2003年9月29日に放送を開始し、2013年3月21日までの約9年半にわたり視聴者に親しまれました。

番組の始まりと放送形態

この番組のスタート当初は、九州・沖縄各県ごとに分かれていた放送を一つにまとめ、広域的に放送する形式でした。放送時間は11:05から始まり、午後11:40に県域の放送へと移行する形を取っていましたが、2006年からは番組全体の枠が短縮され、開始時刻が11:30に変更されました。福岡県内では、県別に分岐した後も地域情報をたっぷりと提供する県域番組として放送が続けられました。

その後、番組内容や放送時間は幾度かの変更を経て、2009年度には新たに「きたきゅうたいむ」という番組内番組が編成されるようになりました。この番組内番組は、北九州の地域に密着した情報を扱い好評を得ました。

コンテンツと地域への影響

「ぐるっと8県 九州沖縄」の番組は、九州・沖縄各地のニュースや地方の特産品・イベントを紹介するコーナーを持ち続けました。特に「うんちくの旅」や「わがまちのお宝」などのコーナーでは、各自治体の関係者が地域の魅力を熱心にPRしました。このように地域の情報が多角的に紹介されることで、視聴者は地域への理解を深め、地元の魅力を再発見する機会を得ました。

また、福岡県内向けには、「みんなで体操」や「北九州発!ふれあい町あるき」など、さまざまなコーナーが設けられていました。特に「みんなで体操」では、健康運動指導士による体操が日常生活にも役立つ内容で放送され、視聴者からの支持が集まりました。

放送の変遷と最終回

この番組は2007年度まで全国の気象情報を全県向けに放送しており、各地の情報をそのまま視聴者に届けていました。2011年度からは国会中継などの影響を受け、他番組との差し替えを行うように。最終的に2013年には番組が終了し、後継番組として「はっけんTV」がスタートしました。これは地域の実情や視聴者の声を反映した新たな試みとして位置づけられています。

キャスターとスタジオ

番組のキャスターには、放送開始当初から福岡局の野尻あかねが長らく担当し、その他多くのアナウンサーや気象予報士が協力して放送を支えました。また、番組では福岡放送局のパークサイドスタジオを使用し、視聴者が生放送を見学できる機会も設けられていました。これにより、地域住民の参加意識や絆が深められる場となりました。

「ぐるっと8県 九州沖縄」は、視聴者に幅広い地域情報を提供し続け、九州・沖縄のコミュニティに豊かな影響を与えてきた、記憶に残る番組の一つです。

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