ぐるなび

株式会社ぐるなびの概要と沿革

株式会社ぐるなび（英称: GURUNAVI, INC.）は、日本の飲食店情報をまとめたウェブサイト「ぐるなび」を中心に事業を展開しています。食に関する情報のポータルサイトとして、食文化を広く発信することを理念に掲げており、特に「日本発、世界へ」という基本方針を持っています。クライアントには交通広告代理店エヌケービー（NKB）が関与しており、創業者である滝久雄はその大株主の一人です。NKBの顧客には小田急電鉄や東京地下鉄が名を連ねており、企業の安定的な経営基盤の一助となっています。

事業モデルと収益構造

ぐるなびは、利用者からの情報を基に成り立つCGM（消費者生成メディア）として知られています。但し、他のグルメサイトと異なり、「飲食店の販売促進支援」に重点を置いており、その結果として収益の約90%が有料加盟店から得られる広告料や手数料に依存しています。総掲載店舗数は約50万店舗に達しており、その中で56,967店舗が有料加盟店として登録されています（2016年3月期末時点）。

業務提携と社内の動き

2018年、株式会社ぐるなびは楽天と資本業務提携を結び、同年に楽天の役員が社長に就任することで、さらなる事業拡大を図っています。年末には、傘下の「ぐるなび総研」を通じて、その年に注目されたメニューや新しい料理を選出し、「今年の一皿」として発表しています。

沿革の highlights

ぐるなびの沿革は1989年に始まります。エヌケービーの子会社として設立された後、1996年にはインターネットサイト「ぐるなび」を開設しました。その後、2000年には社名を「株式会社ぐるなび」に変更。2004年からは出前・宅配サービスの「ぐるなびデリバリー」を開始し、2005年には大阪証券取引所に上場しています。特に注目されるのは、2008年12月に東京証券取引所一部に上場したこと、そして2018年に楽天と提携し、2023年には「楽天ぐるなび」へと名称が変更されたことです。

主なサービス

ぐるなびは、様々なサービスを展開しています。主なものには「ぐるなびPRO for 飲食店」「ぐるなび食市場」「ぐるなびデリバリー」「ぐるなびウエディング」などがあり、それぞれ飲食店や利用者向けに特化した機能を提供しています。また、訪日外国人向けの「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE」といった観光情報サービスや、数々の媒体と連携したサービスも展開しています。

関連書籍とメディア

また、ぐるなびに関連した書籍も刊行されています。著名な書籍には、創業者滝久雄による「ぐるなび「No.1サイト」への道」や「やらなければならないことは、やりたいことにしよう！」などがあります。このように、企業の理念や成長過程を知る手段としても利用されています。

株式会社ぐるなびは、今後も日本の豊かな食文化を国内外へと発信し続ける重要なプレイヤーであり、他社との連携や新たなサービスの展開を通じてさらなる成長が期待されます。

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