ぐるりん瀬戸内

ぐるりん瀬戸内の概要

「ぐるりん瀬戸内」とは、2001年1月から2011年3月25日まで、瀬戸内海に面した近畿、広島、中国、四国地方のANN系列の放送局が共同で行っていたローカルニュースのブロックネット企画です。この番組は朝日放送を幹事局として、毎週金曜日の夕方に地方の情報や季節の話題を5分程度のコーナーで放送していました。

番組の内容

毎週設定される共通テーマに沿って、瀬戸内海沿岸の各県の週末のイベント情報や地域の話題を紹介していました。ただし、制作上の都合から、九州朝日放送や大分朝日放送は参加しておらず、これらの地域の話題は取り上げられませんでした。また、朝日放送の取材によって、実際には瀬戸内海と接していない滋賀県、京都府、奈良県からの情報も放送されることがありました。

たとえば、京都で行われる「祇園祭」が開催されている場合は、その内容を全編にわたって京都から生中継し、神戸ルミナリエの点灯式なら神戸から生中継が行われていたことも印象的です。2009年以降は、朝日放送のメインキャスターに加えて「ぐるりん」参加局の一つから女性アナウンサーが持ち回りで登場する形式が取られていました。

技術的な進化

放送局は全てハイビジョン法に移行していましたが、一部の局では送出システムがハイビジョン対応ではなかったため、当初は4:3の標準画質で放送されていました。しかし、2009年10月からはハイビジョンでの放送が行われるようになりました。その後、放送枠の制約も影響して、朝日放送を除く他の局の中から週替わりで特定の局が紹介できない事例が生じました。

この企画が始まる前から、広島ホームテレビが幹事局として「せとうちトピックス」を生放送していた実績があり、この枠組みを発展させたものとも見なされます。朝日放送が加わることで、地域に特化した情報がさらに充実しました。なお、2003年4月からは山口朝日放送も参加しました。

終了とその後

「ぐるりん瀬戸内」は2011年3月に放送が終了し、同年4月8日からはその形式を引き継いだ「瀬戸内リレー」が始まりました。この新番組は広島ホームテレビを幹事局としており、他の4局の情報を一貫して紹介しました。特に、制作や配信は広島ホームテレビに一任されることとなり、アナウンサーによる顔出しが無くなり、事前に作成されたVTRがメインコンテンツとなりました。

さらに、2016年4月からは「瀬戸内グルメ天国」という新企画に移行し、ここからは地域の食に特化した情報を取り上げるようになりました。2020年4月からは「ググッと。瀬戸内」という更に新しい形態で、瀬戸内の魅力あふれるスポットや話題を紹介しています。

出演アナウンサー

番組に関わったアナウンサーには、朝日放送の山本モナ、橋詰優子、乾麻梨子、堀友理子がいます。瀬戸内海放送の本庄里恵子、岡薫もこの企画に参加していました。広島ホームテレビでは、塚本くみ子や渡辺美佳が担当していました。番組は毎週金曜日の18:41から放送され、地域の情報を盛り込む重要な役割を果たしていました。

まとめ

「ぐるりん瀬戸内」は、地域に密着した情報提供を通じて、瀬戸内海の魅力を引き出す役割を担ったローカルニュースの象徴的な存在でした。放送終了から数年経過した今も、その影響は地域のメディアや情報番組に受け継がれています。

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