こえ部

こえ部とは

こえ部（こえぶ）は、かつてサイバーエージェントが運営していた音声に特化したコミュニティサイトです。2007年にカヤックによって開設され、2014年にサイバーエージェントに運営が移管されました。その後、同社子会社の株式会社koebuに移管されましたが、2015年にサイバーエージェントがkoebuを吸収合併し、サービス終了まで運営を続けました。

こえ部では、ユーザーがセリフや詩を朗読・録音して投稿し、他のユーザーの声を聴くことができました。また、ユーザー同士で声の評価を競い合う機能もあり、多くのユーザーが交流を楽しんでいました。

基本機能は無料で利用できましたが、一部機能は月額540円の使用料が必要でした。特に中学生や高校生といった若い世代のユーザーが多く、アニメファンや声優を目指す人々に支持されていました。

しかし、2016年9月30日にサービスは終了し、現在は利用することができません。

主な機能

こえ部では、部員登録をすることで様々な機能が利用できるようになりました。主な機能は以下の通りです。

BBS機能: 掲示板への書き込みができました。
お気に入り登録: 気になるユーザーを登録できました。
スマイル機能: 投稿された作品に対して「スマイル」ボタンを押して評価できました。スマイルは3段階で評価でき、右に行くほど高評価でした。
こえ部LIVE!: リアルタイムの音声チャットに参加できました。

沿革

2007年
12月12日 - カヤックがこえ部を開設。
2008年
5月16日 - 音声チャット機能「こえ部LIVE!」を開始。
11月21日 - こえ部ポイントが追加。
2009年
9月10日 - こえ部トップページをリニューアル。
10月15日 - こえ部サイト第2弾リニューアル。
12月21日 - 事務局公式のアイコンを追加。
2010年
2月15日 - こえ部LIVE1チャンネルの募集を再開。
2月24日 - 部員数10万人を突破。
4月1日 - エイプリルフール企画として、トップページが「ふえ部」に変更。こえ部LIVE!で「こえ部」と入力すると自動的に「ふえ部」と変換されるという仕掛けがあった。
5月17日 - 著作権関連機能および権利侵害問題の対策を強化。
5月24日 - こえ部コーコク!が追加。
6月13日 - 部員数14万人を突破。
2011年
3月9日 - 部員ページに入部日を表示する機能を追加。
3月12日 - 東日本大震災の影響で、こえ部LIVE!の利用時間が制限される。
4月1日 - エイプリルフール企画として、トップページが「おうえん部」に変更。
6月1日 - こえ部LIVE!で、プレミアム会員が優先的に接続されるように変更。
7月7日 - 学研から「こえ部であそぶ!今から人気声優の本」が発売。
2012年
3月14日 - こえ部LIVE!の健全化のため、一般会員は発言が制限される仕様に変更。
3月30日 - サービス名称を「koebu」に変更。
9月30日 - カヤックからサイバーエージェントに運営が移管。株式会社koebuを設立。
2015年
9月30日 - サイバーエージェントが株式会社koebuを吸収合併。
2016年
2月9日 - サービス終了が告知される。
9月30日 - サービス終了。

イベント

2008年12月8日 - サービス開始1周年を記念した「声優アワード新人発掘オーディション」が開催。
2010年4月7日 - 『迷い猫オーバーラン!』とのコラボ企画を実施。
2011年8月28日〜9月22日 - TVアニメ『セイクリッドセブン』とのタイアップイベント「君の声は受け取った!」キャンペーンを実施。

用語

こえ部内での主な用語について解説します。

マスター: こえ部LIVE!の主催者、または作成者のことを指します。マスターは放送中にリスナーになることはできず、入室時にスピーカー状態となります。
スピーカー: マイクを通して音声を発信する参加者です。
リスナー: テキストチャットを使ってこえ部LIVE!に参加するユーザーです。入室時はリスナー状態となり、音声を発信することはできません。
投稿・LIVE!: こえ部では、音声とチャットを用いたリアルタイムの生放送が可能でした。LIVE!にはスピーカーとして参加する方法と、リスナーとして参加する方法の2通りがありました。リスナーはチャットでの参加のみでしたが、ボタンをクリックすることでスピーカーに切り替えることができました。以前は、ログインせずにゲストとして閲覧のみの参加も可能でしたが、テキストチャットやスピーカーへの切り替えはできませんでした。

外部リンク

* こえ部 - ウェイバックマシン（2016年9月24日アーカイブ分）

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