ここからはじまるストーリー

ここからはじまるストーリー

Sound Scheduleが2000年に発表した最初のアルバム作品です。2000年11月1日に神戸芸術本舗よりリリースされました。彼らがインディーズで活動していた時期に制作された、バンドにとっての原点とも言える重要な作品です。

概要

本作『ここからはじまるストーリー』は、Sound Scheduleが世に送り出した最初のフルアルバムとして位置づけられます。当初はインディーズレーベルである神戸芸術本舗からリリースされ、限定1000枚という少量生産でした。そのため、リリース当時は一部の熱心なファン以外には広く行き渡りにくい状況でした。

しかし、時を経てこの作品の価値が見直され、2011年7月13日には復刻配信限定アルバムとしてデジタル形式での提供が始まりました。これは、Sound Scheduleが同年に期間限定での再結成を発表したタイミングに合わせて実施されたもので、長らく入手困難だった初期作品が再び多くのリスナーの手に届く機会となりました。デジタル配信開始後、本作は大きな反響を呼び、主要な音楽配信サービスの一つであるiTunes Storeでは、トップロックアルバムチャートで最高2位という高い順位を獲得しました。これは、インディーズ時代の作品でありながら、その楽曲の質の高さやバンドへの根強い支持を示す結果と言えるでしょう。

このアルバムには、Sound Scheduleの初期の音楽性が色濃く反映されています。特に注目すべき点として、収録曲の中から複数の楽曲が、後にバンドのメジャーデビュー後、シングルや次のオリジナルアルバムで新たなアレンジを施されて再録されていることが挙げられます。「竜巻」は、彼らの3rdシングル『幼なじみ』にカップリング曲として再録されました。「愛のかたち」は、次作となる2ndアルバム『イマココニアルモノ』に収録されています。そして、「HANABI」は、タイトル表記を漢字の「花火」に改め、6thシングル『さらばピニャコラーダ』のカップリングとして再録されています。これらの楽曲が、本作において既に完成度の高い形で存在していたことは、バンドのソングライティング能力の高さを示すものです。

収録曲

インディーズ盤『ここからはじまるストーリー』には、以下の計10曲が収められています。

1. Intro.
2. スパイス
3. ゴールデン・ナイト
4. HANABI
5. きっととどかないだろう
6. 竜巻
7. 愛のかたち
8. Out side way
9. 太陽の国
10. 傷だらけの少年

※上記リストはインディーズ盤のトラックリストに基づいています。復刻配信版では"Intro."が収録されていない場合があります。

制作クレジット

本作のレコーディングおよび制作には、Sound Scheduleのメンバーに加え、以下のスタッフが関わりました。

Sound Schedule Members

Mark'n（Vocal & Guitar）
OKI（Bass）
Yo:zi（Drums）

Staff

Produced by: 神戸芸術本舗 (神戸ART HOUSE)
Recorded & Mastered at: ART HOUSE studio
Recording & Mastering Engineered by: Yasunori Kamata
Label Manager: Yasuo Takechi
Executive Producer: Koichi Matsumoto

Guest Musician

Keyboard & Program: Hiroaki Tanazaki

Art Work

Designed by: Yukiyo Shirahama

このアルバムは、Sound Scheduleのキャリアの出発点であり、彼らが後の成功へと繋がる礎を築いた作品と言えます。初期の瑞々しいサウンドやメッセージが凝縮されており、ファンにとってはバンドの歩みを深く理解するために欠かせない作品集となっています。

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